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アナカンプロセス 桜吹雪の育て方
ロゼットに広がる葉先が鮮やかなピンク色を楽しめる品種
アナカンプロセス 桜吹雪
桜吹雪は、「吹雪の松」の斑入り品種です。斑の色が鮮やかなピンク色なことから桜吹雪と呼ばれます。アナカンプロセス属で、ロゼット状に広がる葉の中央部分からヒゲが生えます。一年を通じてピンク色が楽しめるため、寄せ植えで人気があります。
植物名:アナカンプロセス 桜吹雪
学名:Anacampseros rufescens f.variegata
科目:アナカンプロセス科
属名:アナカンプロセス属
原産地:南アフリカ
特徴
桜吹雪は、鮮やかなピンク色の斑をもつ葉が特徴のアナカンプロセス属の多肉植物です。一年を通じてピンク斑を楽しめますが、気温の低くなる秋から冬にかけて特にピンクの色が濃くなります。上手く管理すると濃ピンクの花が咲きます。開花後、種を採取することができます。
桜吹雪は、いわゆる夏型の多肉植物(夏に生長期を迎える)です。生育適温が20〜30°Cの範囲で、春と秋はゆっくり生長し、冬は休眠します。
環境
日当たりの良い場所を好みます。日によくあてたほうが葉の色が鮮やかになります。
自生地が雨の少ない乾燥地なため、多湿が苦手です。雨ざらしは避けましょう。乾燥気味で管理します。
耐寒性はあまり強くありません。5℃を下まわってきたら室内で管理します。
水やり
基本的に乾燥気味に管理します。夏型の多肉植物のため、季節によって水やりのタイミングを調整しましょう。
生長期の夏は表面の土が乾いてから3日後くらいを目安に水やりをしましょう。
生長期が緩やかな春と秋は、さらに水やりの頻度をあけます。
休眠期の冬は、葉水で管理するのがおすすめ。
肥料
植え付け時に元肥をしたあとは、肥料はあまり必要としません。
もし追肥をする場合は、春から秋の成長期に少な目に与える程度でとどめます。
多肥になると発色が悪くなり、くすんでしまうので注意しましょう。
土
水はけの良い土が適しています。市販の多肉植物用の土で大丈夫です。
配合土の場合は、赤玉土4:軽石4:腐葉土1:くん炭1の割合がおすすめです。
管理・増やし方
蒸れに弱いので、葉が混みあってきた株は、梅雨前には整理しましょう。剪定した茎は挿し木に使用できます。
開花後は、種を収穫することもできます。もし種を収穫しないのであれば、咲き終わった花がらはすぐ摘み取ったほうが株のためによいでしょう。
生長にあわせて、1~2年に1度の植え替えがおすすめ。成長期を迎える春先頃に行うのが最適です。