お庭づくりの豆知識や、日々のこと
フィカス ウンベラータの育て方
葉脈がはっきりと見える大きなハート形の葉が美しい
ウンベラータ
ハート形の葉っぱが可愛いウンベラータは、グリーンインテリアとして人気の高い観葉植物。流通しているものは数十センチから2m程の高さのものが主流ですが、原産地では育つと10mほどの高さになるものもあります。
寒さがやや苦手で明るい場所を好みます。その他はあまり手がかからないので初心者でも育てやすい観葉植物です。
植物名:ウンベラータ
学名:Ficus umbellata
科目:クワ科
属名:フィカス属
原産地:熱帯アフリカ
特徴
ウンベラータは、フィカス属で西アフリカ原産の常緑高木です。日本では~2mまでのものが多く流通していますが、原産地では10m程に大きく成長します。葉脈がはっきりと見える大きなハート形の葉が美しいですが、幹の立ち上がり方も曲がったものや枝分かれさせた個性的な仕立ても多いので好みの樹形を探せるのも魅力の一つです。人気の観葉植物で、お部屋のインテリアに印象的なアクセントになります。
比較的、耐陰性があるので室内でもある程度の明るさがあれば耐えることが出来、育てやすい観葉植物です。
環境
ウンベラータはある程度の耐陰性はありますが、室内の明るい場所を好みます。夏場の直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。
最も良く生育する気温は18~30℃。熱帯が原産地のため、寒さにはあまり強くありません。基本的に通年で屋内で育てましょう。その際は葉を傷める原因になるエアコンの風が直接当たらない場所で管理しましょう。ただし、自然の風は必要です。窓を開けるなどして空気の入れ替えをしてあげるとよいでしょう。風通しが悪いと、病害虫が発生する原因になりますので、年間を通して風通しの良い場所で管理するのがコツです。
また、直射日光を避けて屋外で育てていた場合も、気温が下がってくる秋ごろまでには屋内の暖かい場所に移動させましょう。冬場は5℃以上の室温を保ちましょう。
水やり
ウンベラータは高温多湿に強い性質のため、冬を除いて土の表面が乾いたら水を与えるようにして管理しましょう。あげる時は鉢の底から水が流れ出るまで、たっぷりと。その後鉢底に溜まった水は必ず捨てましょう。
夏場の水やりのコツとして、暑い昼間の間の水やりは土中で水がお湯に変わるほどの状態になってしまい根を傷めてしまいます。夏場は早朝か夕方以降に行いましょう。
冬場の水やりのコツとしては、成長が鈍り休眠期に入ります。気温が下がってきたら徐々に水やりの頻度をあけて、真冬は断水気味に管理します。目安として月に1~2回程度で十分です。その代わり葉水はこまめに行いましょう。ハダニ防止に役立ちます。
基本的に葉が下を向いてしおれてきた場合は水切れのサインと考えましょう。
肥料
ウンベラータは春から秋の成長期に肥料を与えると、葉色が良くなり株も元気に育ちます。
与える肥料は固形肥料と液体肥料のどちらでも大丈夫ですが、窒素が多い観葉植物用の肥料を施すとよいでしょう。
ただし、植え替え直後は根が弱っている場合があるので、2週間ほど間をあけてから与えます。
土
ウンベラータは高温多湿を好む種類ですが水はけの悪い土の状態だと根腐れを起こします。使用する土はできるだけ水はけのよい土を使用しましょう。配合土の場合は赤玉土7:腐葉土3の割合が目安。市販の観葉植物専用土でも大丈夫です。
植替え時には元肥として緩効性化成肥料を混ぜて植えましょう。
管理
ウンベラータは成長のスピードが早く、適宜 剪定しないと背が高くなり葉も繁って多くなります。葉が密になると風通しが悪くなったり日光不足になりやすくなるので、そうならないように定期的に剪定を行いましょう。剪定の最適期は生育期の春~秋。冬場の剪定は避けましょう。
また植え替えについて、ウンベラータは植え替えをしないと鉢の中で根が育ち過ぎて、根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、基本的に2~3年を目安にして1回り大きい鉢に植え替えましょう。
植え替えの最適期は5~6月頃です。水はけの良い土を使い、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れましょう。