お庭づくりの豆知識や、日々のこと
セロームの育て方
サト芋のようなしっかりした茎に、気根と切れ目のある大きな葉が魅力の観葉植物
セローム
セロームは深く切れ込んだデザイン性のある葉が特徴です。スタイリッシュな空間づくりに一役買ってくれます。横に広がって大きな葉を伸ばすので置く場所はある程度の広さが必要です。
植物名:セローム
学名:selloum
和名:ヒトデカズラ
別名:愛する樹木
科目:サトイモ科
属名:フィロデンドロン属
原産地:ブラジル、パラグアイ、
特徴
セロームは、深い切れ込みのある葉が特徴でデザイン性のある姿から、ギリシャ語で「愛する樹木」と呼ばれています。
幹の途中から気根を出す性質があります。樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれており、皮膚に付着するとかぶれたり、口に入ると炎症を引き起こす場合があります。小さなお子さんやペットがいるご家庭では注意が必要です。
環境
セロームは耐陰性があり、強い日差しが苦手です。レースカーテン越しなどの明るい日陰が最適です。耐陰性があるとはいえ、セロームにとって暗すぎる場所ですと葉の色が悪くなってきますので、様子をみて明るさを調整してあげましょう。乾燥するとハダニが発生しやすくなるので、定期的な葉水か、濡れたティッシュなどでこまめに拭いてやるとツヤがよく元気に育ちます。夏までに子株が出てきたら初夏に株分けをしましょう。
水やり
基本的に水を好みます。春~秋の成長期は土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。その他にも霧吹きで葉水をしましょう。生長が鈍くなる冬場は水やりの頻度を落とします。夏場の水やりは午前中をおすすめします。
肥料
肥料を与える最適期は成長期の4月~6月と9月~10月です。2週間に1回程度、液体肥料を与えるとよいでしょう。
この期間以外は、生長が鈍るので控えます。
土
セロームは水を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。市販の観葉植物用の土を使うか、
ブレンドする場合は、観葉植物用の土4:赤玉土1:鹿沼土1の割合がおすすめです。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
管理
セロームは生長が早く、2年に1回を目安にひとまわり大きな鉢に植えかえが必要です。植替えの最適期は初夏ですが、冬を避ければあまり気にしなくても大丈夫です。
剪定は成長期の4月~5月と9月が適期になります。休眠期や真夏の気温の高い時期に幹を切るとなると株にストレスを与え、枯れるリスクが高まるので避けましょう。枯れ枝や小さな剪定であれば通年いつでも大丈夫です。あと、湿度の高い日の剪定作業は控えましょう。切り口が乾燥する前に樹液がカビなどの発生原因にならないようにします。