お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ペペロミアの育て方
多肉質で丸い葉が広がる姿がかわいいミニ観葉植物、種類によって多様な姿を楽しめる
ペペロミア
ペペロミアは、世界中に1400種類ほども存在し、多肉質の葉の色や形に多様のバリエーションがあり、小型のインテリアグリーンとして大変人気があります。
植物名:ペペロミア
学名:Peperomia
和名:サダソウ
科目:コショウ科
属名:サダソウ属
原産地:熱帯~温帯に広く分布
特徴
ペペロミアはコショウ科サダソウ属の植物で、世界の熱帯から温帯に約1400種もの種類が存在します。
観賞用として流通しているのは、ペペロミア・オブツシフォリアとその仲間です。茎は地際から直立し、ややほふくしながら広がります。葉は多肉質でたまご型、ハート型で濃緑色をしています。この種の園芸品種として代表的なものは葉に斑が入る「バリエガタ」「グリーンゴールド」があります。
この他にも「コルメラ」やスイカペペで知られる「アルギレイア」、葉色がピンクの「ニューピンクレディ」、葉裏が赤い「ロッソ」など様々個性的な品種が出回っています。
どれも小型で管理しやすいのでインテリアグリーンとして人気があります。ちなみにペペロミアは「コショウに似た」という意味があります。
ペペロミアの花は、あまり目立ちません。写真のような穂みたいな花を咲かせます。種類によってはいい香りのするアロマペペの名で知られる「デピーナ」もあります。
環境
明るい日陰での管理が適しています。室内の窓際、レースカーテン越しの場所が最適です。強い直射日光は葉焼けを起こしてしまう原因になりますので、半日陰から明るい日陰で管理しましょう。ですが、あまりに日陰すぎると茎が力なくひょろひょろに育ってしまうので様子をみて最適な場所をみつけましょう。
また、寒さに弱いので、冬でも8℃以上をキープして管理しましょう。もし屋外で管理されている場合は、気温が10℃を下回ってきたら室内に取り込みます。
水やり
ペペロミアは葉や茎が多肉質で水分を蓄えているため、水の与えすぎに注意が必要です。春から秋の成長期には鉢の土がしっかり乾いたら与えるようにします。冬は、鉢の土が乾いてから3,4日空けてから与えるようにしましょう。
ときどき葉水をしてあげるとなおよいでしょう。
肥料
春から秋の成長期に、緩効性化成肥料を2か月に1回を目安に与えます。または、液体肥料を10日に1回を目安に施すでもよいでしょう。
冬場の肥料は不要です。
土
ペペロミアは腐植質で水はけのよい用土が適しています。配合土の場合は赤玉土小粒6:軽石小粒、または川砂2:腐葉土2がおすすめです。
市販の観葉植物の専用土や多肉植物の専用土でも大丈夫です。
管理・増やし方
基本的な管理としては、黄色くなった下葉や茂りすぎて混みいった葉は適宜根本から切り落としましょう。
植替え:ロゼッタタイプの株は、根詰まりを起こしたら5月から8月までの間に植え替えをします。古い土を半分程度落とし、わき芽や傷んだ茎は取り除き、新しい土とそれまでと同じ大きさの鉢に植え付けます。約1ヶ月ほどすると再生します。頻度は2,3年に1度程度でよいでしょう。
株分け:植え替え時にでたわき芽を植え付けます。下の葉を2,3枚ほど落とし、根本がぐらつかない程度にして別の鉢に植え付けましょう。もしわき芽に根がついてない場合は、植え付け前にバーミキュライトなどで発根させてから植え付けます。
さし芽:5月から8月に行います。茎の先端を4-5節付けて切り、下の葉を2,3枚落としてから赤玉土などに茎の1/3ほどを挿します。そのまま明るい日陰で管理し、時々葉水を与えてさし床を乾燥させないように管理すれば、1ヶ月程度で発根してきますので、根が十分に出たら鉢上げしましょう。
葉ざし:斑入りではない品種は、葉ざしも可能です。葉を4センチつけてカットしパーライトとバーミキュライトを1:1にしたさし床で挿します。そのままさし芽と同様に管理すれば1ヶ月から2カ月で新芽が伸びてきますので、新芽が4,5枚になってから鉢上げをします。