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他の紫陽花とは違う?アナベルの剪定と楽しみ方を4つご紹介♪~切り花からドライにして、漂白加工まで~
6月に入り、もうすぐ梅雨入りになりそうなこの時期。
近所のあちこちで紫陽花(アジサイ)が咲いているのがみられますね。
たくさんある紫陽花の種類の中でも、人気のアナベルについて、
他の紫陽花と違う剪定方法のご紹介や、その楽しみ方などをご紹介していきます♪
アナベル
学名:Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
別名・流通名:アメリカアジサイ、セイヨウアジサイ
科名:アジサイ科(ユキノシタ科)
属名:アジサイ属
原産地:アメリカ
アナベルは、北アメリカ東部に自生するアメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)
の変種を品種化したアジサイです。園芸品種として作出されたものではなく、
イリノイ州のアンナ市の近くで発見された、野生のアジサイです。
通常のアメリカノリノキは小さな装飾花が花序の周囲に額のように付きますが、
発見された変種は大きな装飾花を手毬状に咲かせるものでした。
この変種をオランダで選別・改良し、品種化したのがアナベルです。
園芸分類:庭木
草丈・樹高:1~2m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
花色:緑~白
開花時期:6-7月
アナベル花期は6月~7月。
花期になると、分枝した茎の頂部に半球状の花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花のように見えるのはガクが大きく発達した「装飾花」と呼ばれる部分で、
雄しべと雌しべが退化しています。アナベルは、日本のアジサイと同様に栽培が容易で、
特別な管理をしなくても、毎年よく開花します。ほかのアジサイの仲間が、
前年の夏に花芽がつくられるのとは違い、‘アナベル’は春に花芽ができ、
その年の夏に開花するので、冬でも剪定できます。
このようなアナベルを上手に楽しむ、剪定方法とその楽しみ方を4つに分けてご紹介しますね♪
1. 剪定方法とその時期
2. 楽しみ方その1~切り花として楽しむ~
3. 楽しみ方その2~ドライで楽しむ~
4. 楽しみ方その3~上級編・漂白して白いアナベルに~
ひとつづつご紹介します♪
1. 剪定方法とその時期
他の紫陽花は花後にわりとすぐ来年の花芽ができるため、剪定は2,3節目を剪定しますが、
アナベルは新梢咲きの品種、花芽は開花する年の春に出来るので、花後すぐに剪定しなくても花芽を切り落とす心配がありません。
樹形を整えるための剪定は花後かまたは落葉してからの2月~3月に行うのが通常です。
細い枝や形の悪い枝は切り落とし、全体を丸く半円形になるように整えます。
必ず剪定が必要な訳ではありませんので、気になる場合に行って下さい。
株が大きくなって枝が込み合ってくると、下葉が落ちたりするので数年に一度、強剪定を行って枝を更新します。
その場合の適期は11月~12月あたり、地際から2~3芽残してバッサリと刈り込んで下さい。
花数は減りますが、枝の勢いが増し大きな花を付けてくれますよ。
2. 楽しみ方その1~切り花として楽しむ~
アナベルの花はグリーン→白→秋色グリーンと変化していきます。
色の変化がとても美しく、秋ごろまでお庭で楽しんで、秋色グリーンになって
から切り花としてカットすれば比較的切り花として長持ちするでしょう。
花の剪定のタイミングは秋色になったら早めに切ることをおすすめします。
切り花の水揚げ方法をいくつかご紹介しますね。
焼き上げ:花が痛まないように濡れた新聞紙でカバーして切り口をコンロなどで焼く方法、
黒く焦げたらそのまま花瓶に挿します。
湯上げ:花が痛まないように新聞紙でカバーして80℃以上のお湯に1分ほどつけてからすぐ冷たい水に挿す。
ミョウバン:水切りした切り口にミョウバンをこすりつけて水に挿す。
ご自分にあった方法でぜひお試しください♪
3. 楽しみ方その2~ドライで楽しむ~
アナベルをドライフラワーにするのは、秋色グリーンになったタイミングで
剪定するのがポイントになります。
花屋さんでも秋色のアナベルは、夏の終わりから秋にかけて出回ります。
秋色グリーンになったアナベルは比較的簡単にドライフラワーになりますよ。
日陰の風通しのよいところで吊り下げてください。
早くドライにしたい方は裏技として室温の高い車内に吊り下げておく、というのもあるらしいです。
ドライにした後は花瓶に挿さなくても飾れるのでインテリアとして使用したり、リースに加工して楽しめます♪
4. 楽しみ方その3~上級編・漂白して白いアナベルに~
ドライフラワーにしてもかわいいアナベルですが、そのまま時間が経つにつれて
茶色く変色していきます。そのままでも可愛いのですが、今回はアナベルをフルに楽しむ!
ということで上級編、茶色くなったアナベルを漂白して真っ白いアナベルにする方法をご紹介します♪
方法は簡単。お家にある漂白剤(おすすめは台所用)を3倍ほどに薄めてた液を作り、
そこに茶色いアナベルを浸すと徐々に色が落ちて白くなっていきます。
液が茶色くなったら変えてください。放置時間は花の状態により様々ですが、
1日~1週間かかる場合もあるようです。
漂白剤を使用するので換気のよいベランダやお庭などで行ってくださいね。
漂白し終えたアナベルを今度は水に浸して漂白成分を落とします。
壊れやすいのであまり動かさず、水を数回変えて取り除きます。
おしゃれ着洗いをする時みたいに優しーく扱ってくださいね♪
あとは日陰で吊り下げて乾かすだけです。
それはもう!すてきな白いアナベルのドライフラワーが楽しめますよ♪
おうちにドライフラワーがある方、上級編ぜひチャレンジしてみてください
まとめ
いかがでしょうか。
ちょうどこの時期にお花屋さんや園芸店、ホームセンターで鉢植えが出回るアナベル。
今からお家にお迎えして長い期間愛でて楽しんでみてはいかがでしょうか。