お庭づくりの豆知識や、日々のこと
グリーンカーテンで涼やかに♪ゴーヤを上手に育てる4つのポイント
今年も猛暑の予測だそうです。
夏の暑い日差しがお部屋に入ると、室温は急上昇して、クーラーがないと生活できない。。。そんな季節がやってきそうです。
今年はグリーンカーテンを取り入れてエコロジカルに涼しく過ごすのはいかがですか。
そこで今回は、手軽にプランターで栽培するゴーヤのグリーンカーテンの作り方と
その収穫、完熟ゴーヤの楽しみ方までをご紹介します。
<ゴーヤ>
学名:Momordica charantia
英名:Bitter melon,Balsam pear,Bitter gourd
和名:ツルレイシ(別名・流通名:苦瓜)
科名:ウリ科
属名:ツルレイシ属
原産地:東インド、熱帯アジア
特徴
ゴーヤは、東インド、熱帯アジア原産。ウリ科に属している野菜で、
中国やインドでは古くから薬用植物とされてきました。
16世紀には日本に伝来していましたが、近年になり健康野菜として注目をあびるようになってきました。
ゴーヤは、ニガウリまたはツルレイシとも呼ばれていますが、ツルレイシのレイシとは果物のライチのことです。
熟すと外は橙色・種は真っ赤になり、苦みはなく甘くて食べやすくなります。
そこをライチのようだと表したといわれています。スーパーではお目にかかれない完熟ゴーヤとはいったいどんなものなんでしょうか。食べてみたくなりませんか♪
園芸区分:野菜
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
耐陰性:やや弱い
花色:黄色
開花時期:7~9月
<グリーンカーテンとゴーヤー収穫>
1. 栽培時に気を付けるポイント
2. ゴーヤでグリーンカーテン
3. グリーンカーテンの管理のポイント
4. ゴーヤを収穫しよう!
ひとつづつご紹介していきます♪
1. 栽培時に気を付けるポイント
お庭やベランダでゴーヤを栽培する際にまず気をつけてほしいことが、室外機の位置。
植物は風通しの良い環境を好みますが、室外気から出る熱風は禁物です。できるだけ室外機の風に当たらない環境でゴーヤを育てるようにしましょう。
ゴーヤはウリ科の植物のため、比較的根を浅く、そして広く張っていくため、プランターは根が横に広がりやすいものをおすすめします。
苗を植えつけるときは、土にポットの分だけ穴をあけて、根鉢は崩さずうえつけましょう。
最初は箸など小さめの支柱をたてて麻紐で誘引します。そして、水は朝夕たっぷりと与えてください。
2. ゴーヤでグリーンカーテン
ゴーヤは生長するほど水を多く必要とします。土が乾燥したら涼しい時間帯に水をあげましょう。
そして、摘心することで横に生長して広いカーテン状になります。摘心をしないと縦に細長い生長しかしません。中心のつるの先端を摘心することで、子づるへ養分が渡り横に生長します。
ゴーヤは、実の数が多くなると重みで倒れることがありますので、しっかり誘引します。
ゴーヤをラティスに絡めたり、ネットをかけて、グリーンカーテンの下地を作ります。
ゴーヤで作った夏のグリーンカーテンは、緑の森の中にいるような気分を味わえるだけでなく、室温を下げる効果もあります。 (日射の熱エネルギーの8割をカット)暑い夏を乗り切るためのエコガーデニング。いつもの夏とは違う、涼しい夏にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
3.グリーンカーテンの管理のポイント
葉にしっかり日光をあてる
肥料きれさせない
水やりはしっかり
これが管理のポイントです。
苗の生育初期は、株にしっかり日光を当て、つるが伸びてきたら株元よりも、
葉に日が当たるようにします。そして盛夏になったら、プランター自体に直射日光が当たらない
ようにすると、必要以上の乾燥や、暑さで根が傷むのを防ぐことができます。
緑のカーテンを維持するためには適量の元肥を施したあとは、1~2週に1回、
液体肥料などを定期的に施して、肥料切れさせないように育てることが大切です。
カーテンが拡がり、気温も高くなればなるほど、活発に葉っぱの蒸散が行われるため、
ゴーヤはたくさん水を必要とします。庭植えのものでも盛夏は、
葉がしおれるようなら朝晩に水やりをするとよいでしょう。プランター植えのものは、
土の表面が乾いたら水を与えます。盛夏は朝晩の水やりが欠かせません。
なお、旅行などで長期間留守にする場合は、自動灌水器などを利用するといいですよ。
また、晩夏に気になるのが台風対策。強風や強雨によってカーテンに仕立てた植物が傷んだり、
支柱が倒れたり折れたりすることがあります。そこで、
ネットを取り外せるように設置しておくと便利です。台風が接近したらネットを下ろして
そっと畳んでおき、去ったあとに再び設置し直すほうが、つるや茎の傷みを最小限に抑えることができますよ。
4.ゴーヤを収穫しよう!
ゴーヤは収穫適期を見つけるのが難しいといわれます。時機を逸すると一日で熟し黄色くなってしまいます。品種によって長さはまちまちですので、長さではなく太さで判断したりします。目安のひとつとして、大人の手首くらいの太さといわれています。参考にしてくださいね。
黄色く熟したゴーヤの中を割ると種の周りの赤い部分(ゼリー状の膜)が、出てきます。ニガウリという名前とは似ても似つかない、とろっとして甘いジャムのようになります。ほんとうにレイシ(ライチ)のような味がするのか?お試しください♪
黄色い実の部分は、苦味が少なく、サラダとして食べることもできます。是非お試し下さい。
ただし、黄色い果実を沢山残してしまうと株が弱まってしまうので注意してくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。
今年こそはゴーヤ栽培とグリーンカーテンにチャレンジしてみては。
グリーンカーテンで猛暑対策、実も収穫して夏の料理の一品に。
一石二鳥のエコガーデニングはいかがですか。