お庭づくりの豆知識や、日々のこと
春の自分へ贈り物しませんか♪~秋植え球根のススメ~
チューリップ
秋に植えて春に花が咲く「秋植え球根」
様々な種類がありますが今秋は来春に向けた自分へ、お花を贈る気持ちで秋植え球根にトライしてみるのはいかがでしょうか♪
球根草花はガーデニングの主役にもなり、手軽に植えてきれいに咲くのが魅力です。
芽出しから花が咲くまで、育てる楽しみを味わえますよ。
今回はいつやるの?今でしょ!な、秋植え球根の基本的な種類と植え付け方をご紹介します。
ムスカリ
代表的な秋植え球根
<チューリップ>
学名:Tulipa
科名 / 属名:ユリ科 / チューリップ属
春の花の代表格ともいえるこちら。形がシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。
球根を秋に植えつけると1月ごろまで芽が出てきませんが、この間に根は成長しています。
1月ごろから芽が出て葉が展開し、花茎が伸びて4月ごろに開花します。
<ヒヤシンス>
学名:Hyacinthus orientalis
和名:ヒヤシンス(風信子)
科名 / 属名:キジカクシ科 / ヒヤシンス属
ヒヤシンスはチューリップやスイセンなどと並ぶ春の花壇を彩る代表的な秋植え球根。
葉と花とのバランスがよく、ボリューム感もあり、強い香りが特徴のヒヤシンス。
また、水耕栽培が容易な種類でもあります。
<水仙>
学名:Narcissus
和名:スイセン(水仙)
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スイセン属(ナルキッスス属)
スイセンは花心にあるカップがチャームポイントの、秋植え球根の定番です。
人気が高い種類ですが、寒さに強く、丈夫で栽培が簡単なところも魅力。
品種により開花時期がずれるので混植もおススメですよ。
特にニホンズイセンの場合は年内には咲くので、秋植え球根としては早めの9月下旬から10月上旬に植えつけるのがおススメ。
<ムスカリ>
学名:Muscari
科名 / 属名:キジカクシ科 / ムスカリ属
鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩ります。チューリップや水仙などほかの花と一緒に植えて引き立て役に重宝される花。
ですが、群落状やカーペットのように咲かせるのも素敵です。
他の品種と植える場合は球根2個分ぐらいの間隔で植えつけますが、カーペットにするには、間隔をあけずに密に植えつけます。
<スノーフレーク>
学名:Leucojum aestivum
和名:オオマツユキソウ
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スノーフレーク属(レウコユム属)
スイセンに似たすらりとした葉に、スズランのようなベル形の花を下向きに咲かせる愛らしい花です。
秋に球根を植えつけると、2月上・中旬に葉が現れて生育し、3月中旬から1花茎に1~4個の花を咲かせます。
丈夫で育てやすい球根植物です。
<クロッカス>
学名:Crocus
科名 / 属名:アヤメ科 / サフラン属(クロッカス属)
クロッカスは早春に咲くので、春の訪れを感じさせてくれる花として知られています。
小型の球根なので、スペースをみつけて手軽に花が楽しめますよ。10月から11月に球根2個分の間隔と深さに植えつけます。
ヒアシンス同様、水栽培も容易です。
<アネモネ>
学名:Anemone coronaria
和名:ボタンイチゲ(牡丹一華)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / イチリンソウ属(アネモネ属)
水はけと日当たりのよい場所に植えつけます。多肥にすることなく管理すれば、毎年花が咲くでしょう。
植え付け時のコツとして、まだ気温が高い時期の植え付けは、急激に吸水させると球根が腐りやすくなり失敗しがち。その場合は軽く湿らせたバーミキュライトなどに球根を埋めて、冷蔵庫内で1週間ほどかけてゆっくり吸水させてから植えつけるとよいですよ。
秋植え球根の植え付け
秋植え球根の植えつけは、種類や栽培環境によっても少し異なりますが、地温の下がり始める9月下旬頃から11月頃を目安に行うといいですよ。気温の高い日が続く頃に植えつけると、球根が腐りやすいので、残暑の残る9月中は避けましょう。涼しくなってから植えつけます。
球根を植える場合は、庭植え、鉢植えともに、日当たりのよい場所と、水はけのよい土に植えるのが基本です。
球根どうしは、適度な間隔をあけてある程度の深さで植えることが大切。密植すると球根が大きく生育しません。また、浅く植えると分球しやすくなるので年々、球根が小さくなって花が咲きにくくなります。
チューリップの球根
球根は植え付けの前に消毒用の薬剤に浸して殺菌すると安心です。薬剤がお家になければ処理済の球根を選ぶとよいでしょう。
植え付ける間隔は生長したときにお互いの葉が重ならない程度、深さは球根の高さの3倍が目安です。
鉢やプランターの場合は、排水性を高める目的で底に石を敷き、土を入れて準備します。
鉢やプランターでは、根をしっかり張らせるために上記の数値よりもやや浅めに植え付けます。
なので深めの鉢やプランターを用意しましょう。
植え付ける間隔の基本は球根2つ分の間隔をあける、です。前述のように近すぎると球根同士が土の中で大きく育たないからです。ムスカリなどカーペット状に群生させたい場合は近づけて植えても構いません。
お庭の場合、基本的には水やりの必要はありません。鉢やプランターは乾燥しやすいので土の表面が乾いたら水を与えましょう。冬の日当たりのよい屋外に置くことが大切です。また、寒さに弱い品種は霜に当てないようにわらなどのマルチングをしてやるといいですよ。
一般的に、開花したら化成肥料を土の上に置いて「追肥(ついひ)」をし、花が終わったら「お礼肥(おれいごえ)」として再び肥料を与えます。これで球根に栄養を貯蓄させます。葉や茎が黄色く変色するまで待ってから切り取り、翌年に備えましょう。
クロッカスやムスカリ、水仙などは植えっぱなしでOKな球根です。
チューリップやヒヤシンスなどは開花が終わり、葉っぱも黄色くなってきたころに堀りあげて風通しのよいところで保管し、また、秋に植えるというサイクルです。
どうですか?以外にも手間が少なく育てることができるんです♪
休眠中のシクラメン球根
まとめ
いかがですか?
秋植え球根はやったことないし大変そうって思ってたけど、植えっぱなしで数年楽しめる品種があったり、
冬の管理も容易なので、知ってみたら意外にも簡単にチャレンジできそう、って思ったあなたに。
今年は、秋植え球根を準備して春のあなたへお花の贈り物をするのはいかがですか♪
お家時間の充足にも役立つのでぜひチャレンジしてくださいね。
素敵なガーデンライフを!