お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ドウダンツツジの育て方
春にスズランに似た花を咲かせ、秋には紅葉する姿が美しい人気の庭木
ドウダンツツジ
ドウダンツツジは、庭木に重宝される落葉性の樹木です。剪定によって大きさを調節できることと、春にはスズランに似た花を咲かせ、秋には紅葉する姿が美しく、人気があります。
植物名:ドウダンツツジ
学名:Enkianthus perulatus
和名:灯台躑躅
科目:ツツジ科
属名: ドウダンツツジ属
原産地:日本、台湾
花言葉:上品、返礼
特徴
ドウダンツツジは、日本原産で春に白くスズランに似た花を下向きに咲かせる落葉性の樹木です。秋になると赤く紅葉して、そのあと葉が落葉します。丈夫で育てやすく、剪定で自由に調整できることから庭木や生垣によく利用されます。
また、洋風にも和風にも合うので利用範囲が広く、切り花の枝ものとしても流通しています
環境
日本原産のため、栽培は容易といえます。鉢植え、庭植えとも日当たりのよい戸外で栽培しましょう。半日蔭でも育ちますが、日陰では花つきが悪く、紅葉の色も悪くなります。鉢植えの場合は、用土の乾燥を防ぐために夏の間は西日の当たらない半日陰で管理したほうがよいでしょう。
酸性土壌を好み、地表近くに浅く細い根を張る性質なので、庭植えの場合はは、ピートモスと腐葉土をすき込んで、水はけと水もちをよくするとよいでしょう。
冬期は落葉し、耐寒性もあるので特に防寒を行う必要はありません。
水やり
鉢植えの場合は5月から9月にかけては乾いたら与えましょう。落葉期は休眠するので控えめにします。庭植えの場合は基本的に必要ありません。ですが、真夏の乾燥する時期は、水切れを起こさないように朝か夕方にたっぷり水やりするのがおススメです。
肥料
鉢植え、庭植えともに、花が咲き終わった5~6月に緩効性化成肥料や固形の油かすなどを施しましょう。また、2~3月の休眠期にも同様の肥料を施します
窒素分の多い肥料を与えると、葉ばかり茂り、花つきが悪くなるので注意が必要です。
土
ドウダンツツジのポイントは土です。ツツジ科で酸性土壌を好みます。また、地表近くにたくさんの細い根を張る性質なので、極端な乾燥が苦手です。水はけと水保ちの良い土に植えましょう。
配合土の場合、赤玉土小粒5、ピートモス3、腐葉土2の割合で、水はけと水もちがよい用土にします。もし市販の培養土の場合は、赤玉土小粒を同量加えるといいですよ。
剪定
ドウダンツツジの剪定適期は、5~6月の花が咲き終わった後です。夏に翌年の花芽をつける性質のため、花が枯れたら早めに剪定をしましょう。もし紅葉だけを楽しむのであれば、1年中剪定することが可能です。夏以降に伸びた徒長枝は、紅葉が終わる11月中旬~12月に切り戻して、樹形を整えます。
生け垣としてなら、丸や四角など好みの形になるように刈りこんで樹形を整えます。自然樹形で育てる場合は、伸びすぎた枝、重なり合った枝、枯れた枝、古い枝など不要な枝を中心に付け根から剪定しましょう。こういった不要枝を剪定することによって、病害虫の害が少なくなります。