お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ヒメシャリンバイの育て方
新芽が赤く色づき、生垣におすすめ
ヒメシャリンバイ
古くから庭や街路樹で植栽をされているシャリンバイ(車輪梅)よりも葉が小さい種類です。
枝の発生の仕方や花などは似てますが、葉の大きさや枝のサイズは大きく異なります。
シャリンバイよりも赤みを帯びた花が咲きます。
植物名:ヒメシャリンバイ
学名:Raphiolepis indica var. umbellata f. minor
科目:バラ科
属名:シャリンバイ属
原産地:中国、韓国、台湾
花言葉:純心
特徴
ヒメシャリンバイはその光沢のある濃緑色と枝の繊細さにより、小さな場所や狭い庭への植栽に向いているので人気です。
葉が小さいとお庭のスケールも小さく見えなくなる為、小さな庭の魅力を引き出す際に活躍します。
ツヤのある葉が美しく、刈り込みに耐えるため生垣に多く使用されています。
芽吹きの際は新芽が赤味を帯びており、グリーンの部分とのコントラストが美しく映えます。
秋は一部の古い葉が赤く染まる為、紅葉の様な感覚で楽しむ事が出来ます。
シャリンバイの種類は一般的に潮風に強い特性を持っていて、海に近い場所の街路樹や低木寄せ植えなどに使用されています。
3~4月に付けるヒメシャリンバイの花は葉と比例してとても小さく可憐で、ピンク~白の色合いをしております。
一箇所に小さな花を多く付ける姿は見事で、花の観賞用としても優れた植木です。
11月ごろに黒みを帯びた実を付けます。
環境
強い直射日光にも耐え、夏場の色のくすみも他種に比べ、強い植木です。
日陰などに植栽をしても生育が可能で、日陰独特のツヤのある葉色へ変わっていきます。
ですが葉の大きさが若干大きくなったり、葉の数を減らす事もあります。
特に暗い日陰などでは足下付近の枝や壁際の枝が無くなってきますので、予め剪定で取り除いておくのもよいでしょう。
水やり
庭植えの場合、一旦根づいてしまえばあとは、水をやる必要はありません。自然に降る雨だけで十分生育します。
肥料
肥料は2~3月か9月ごろに与えます。寒肥として油かすと堆肥を株周りに埋め込みます。
土
水はけの良い、肥沃な土壌に植えましょう。
鹿沼土とバーク堆肥を配合した土に植えます。
剪定
ヒメシャリンバイの生育はとにかく緩やかなので、不意に発生する徒長枝を切るだけで、1年で伸びる長さが10~20センチほどで非常にローメンテナンスな植木です。
剪定は気付かれた場所をカットする程度で済みます。枝分かれの本数を減らしたりして透かし剪定をします。
重厚感を出すのであれば刈り込みによる仕立ても行う事も出来ます。
剪定適期は6~8月です。