お庭づくりの豆知識や、日々のこと
常緑ヤマボウシの育て方
可憐な白い花、直線的な美しい樹形が長く楽しめる常緑樹
常緑ヤマボウシ
花のような総苞片が美しく、庭のシンボルツリーとしても人気の高いヤマボウシ。
その中でも1年中緑の葉っぱをつけている常緑タイプ。
植物名:常緑ヤマボウシ/ホンコエンシス
学名:Cornus hongkongensis
英名:Hong Kong dogwood, evergreen dogwood
科目:ミズキ科
属名:ミズキ属
原産地:中国
花言葉:友情
特徴
シンボルツリーに良く使われるこちらは自然な雰囲気を楽しめる株立ちが人気です。落葉性のヤマボウシに比べて、小さめの花が密に咲かせます。
葉の色は明るい緑色で、秋の終わりに赤い実がつきます。生で食べたりジャムに加工したりすることもできます。初夏にしたりは白い花を咲かせ、花もちも良く、たくさん花をつけた姿は人々を楽しませます。
普通のヤマボウシは落葉樹ですが、常緑ヤマボウシはその名の通り、1年中葉が茂っている常緑樹です。
常緑ヤマボウシは、元々暖かい地域の植物のためヤマボウシと比較して、寒さに弱い特性があります。冬を苦手とする植物と言えるでしょう。
環境
日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなる場合があります。
水はけの良い場所が好きなので、腐葉土や川砂を混ぜた土に植え付けるとよく育つでしょう。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたら水やりをします。庭植えの場合は、植え付けをして1年~2年目はまだしっかり根が張っていないので乾いたらたっぷり水やりするようにしましょう。
2年目以降は自然に降る雨だけで大丈夫ですが、たまに夏の高温時期などは、乾燥で枯れてしまうこともあります。
そうならないように葉っぱの先から枯れてきた場合は水切れの可能性があるため、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料
寒肥、真冬に肥料を与えます。真冬に常緑ヤマボウシの根の先あたりに約20cm程の穴を掘り、堆肥を入れ混ぜておきましょう。その際、根にあたらないように注意します。
冬に堆肥を入れなかった場合は、花が終わった頃に化学肥料を与えましょう。
花付きが悪い場合は、鉢植えの場合は、1ヶ月に1回暖効性化成肥料を与えたり、週に1回液体肥料を与えたりします。
土
常緑ヤマボウシは、水はけの良い土壌を好みます。庭に地植えにする際は、植え付ける場所の土には、川砂や腐葉土を混ぜ込んでおくのがおススメです。
鉢植えにする際は、腐葉土や川砂を小粒の赤玉土に混ぜ込んだ土を作り、植え付けをします。
手軽に市販の樹木用の用土を活用しても大丈夫です。
剪定
常緑ヤマボウシは樹形が整いやすいので、枝が伸びて邪魔になったり、枯れたりした部分以外剪定する必要はありません。剪定する時期は12~2月の寒い時期に行い、花芽を切り落とさないように注意しながら枝の分岐している場所のすぐ上で切るようにします。剪定した枝の切り口には、病気の予防に保護材を塗っておきます。
大きな枝を剪定してしまうとしばらくは花つきが悪くなることがあるので注意しましょう。