お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ソヨゴの育て方
風にそよぐ姿から名づけられた、柔らかい印象の常緑木
ソヨゴ
風に葉がそよぎ、堅い葉が触れ合って軽い音を立てます。ソヨゴの名前はそこから付けられました。
葉色のきれいな常緑樹なので色味がさみしくなる冬でも白と緑の美しい景色を楽しむことができます。
植物名:ソヨゴ
学名:Ilex pedunculosa
英名:Soyogo
科目:モチノキ科
属名:モチノキ属
原産地:日本、台湾、中国
花言葉:先見の明
特徴
そろばんの珠の材料になるソヨゴは風にそよぐ姿から名付けられました。
日本では本州中部、四国、九州に自生し、本州では新潟と宮城以南となります。
漢字は「冬青」と書く常緑広葉樹です。ソヨゴは常緑樹の中では比較的成長が遅く、管理がしやすいです。風通しが良ければそれほど害虫や病気も多くありません。目立つ花は咲きませんが、5月頃に小さな花をつけ、冬場の花の少ない時期にかわいらしい赤い実をつけます。冬場に鳥が集まってくるので自宅の窓からバードウォッチングを楽しむことが出来るのも魅力の一つです。
雌雄異株で、オスの木もメスの木も花は咲きますが、実をつけるのはメスの木だけで、オスの木が近くに無かったらなりません。赤い実がまばらにつく様子がかわいいらしい容姿です。葉っぱの上に赤い実がのっかるようになります。
シンボルツリーで人気のシマトネリコがすぐ大きく成長するのに対してソヨゴの成長はゆっくりで手入れも少ない常緑樹なので最近ではソヨゴをシンボルツリーにするケースも増えています。
環境
植え付け場所は日向から明るい日陰まで幅広く植えられますが、強い西日や真夏の直射日光があたる場所は葉やけする可能性があるので避けましょう。
新潟などでも育つように寒さには強い方です。防寒も必要ありません。
水やり
植え付けして間もないうちは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。根付いてしまえば水やりは不要で、降雨だけで十分です。真夏の高温乾燥が続く場合は水をやったほうがよいでしょう。
葉っぱが突然ポロポロと落ちだしたら、水切れを疑います。そのときは枝をさばいて減らすことで必要な水分量を一旦減らしてから土が乾いていたら水をやるようにしてください。
肥料
冬場の2月頃に寒肥えを施します。根元から少し離れた樹冠の下に数ヵ所穴を掘り、有機質肥料を埋めておきます。
土
ソヨゴは腐植質に富んだ湿潤な土質を好みます。植え付ける際に穴を掘り上げた土にたっぷりの腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきます。肥料と根が当たると根が腐ってきますので注意が必要です。
剪定
ソヨゴは自然に樹形の整う木なので風通しを良くする程度にときどき不要な枝を間引くくらいで十分です。
実を楽しむためにも強い剪定は避けましょう。
一定の大きさに維持するならば成長点(木の頂点)を適宜切って、成長を抑えます。