お庭づくりの豆知識や、日々のこと
アオダモの育て方
小さな葉がつくる木漏れ日は涼しさを演出し、やさしげな樹形が建物を引き立てる人気のシンボルツリー。
アオダモ
日本の山地でよく見かける高木の1つ。木が丈夫なことから、野球のバットや家具などの身近な道具として利用されています。
雨が降ると樹皮が緑青色になり、樹液が青色の塗料になることから、「アオダモ」という名前がつけられました。
植物名:アオダモ
学名:Fraxinus lanuginosa form.serrata
英名:Japanese ash
科目:モクセイ科
属名:トネリコ属
原産地:日本、朝鮮半島
花言葉:幸福な日々、未来への憧れ
特徴
日本や朝鮮半島が原産地のアオダモは、北海道から九州の山地に広く自生し、高さ5~15m太さ50cmほどになる落葉高木で生育はそれほど早くありません。年月を重ねるごとに幹に模様ができ、放っておいても美しい樹形になることからシンボルツリーとして人気です。
樹皮は暗い灰色で枝は灰褐色。葉は奇数の羽状複葉で長さ10~15cm、4~5月頃に新しい枝の先や葉腋から円錐のつぼみをだして細長い花弁をした3~5ミリほどの泡雪のような白くて小さな花を多数咲かせます。秋に紅葉も楽しめ、成熟する果実は長さ2~4cmの膜状の羽根をもち、風を利用して遠くまで飛ばします。樹皮を水に浸したり、枝を切って水につけると水が青色になることからアオダモと名づけられたといわれています。雨上がりには樹皮が緑青色に見えることもあります。
環境
日当たりや水はけのよい場所を好みます。乾燥に弱いので夏の直射日光で枯れることがあるため、半日陰か明るい日陰で育てるのがおススメです。落葉高木のため、葉っぱが落ちても枯れているわけではないので、心配はいりません。
水やり
乾燥は好みません。土の表面が乾いたら水やりをしましょう。夏場は午前中の早い時間か、夕方涼しくなってから行うとよいでしょう。
肥料
基本的に不要です。育ちが悪いときなどの場合は、寒肥えとして冬場1~2月頃に油粕などの有機肥料を施すとよく生長します。多くやる必要はありません。
土
排水性、通気性の良い用土を好みます。庭植えの植え付けの時は掘り上げた土の3割ほど腐葉土や堆肥をすきこみます。
剪定
自然樹形が好ましい樹木です。強い剪定はせずに込み入った部分をすかしたり枝を間引く程度にとどめます。
枝を途中から切ることはせず分枝したわき枝は残すようにします。花芽は夏ごろに分化しますので切り落とさないように注意します。