お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ブラックベリーの育て方
家庭果樹としておすすめの落葉つる性の庭木
ブラックベリー
つる植物のように仕立てる楽しさがある果樹でフェンス沿いなどにはわせて楽しめます。
狭い庭にも植えられるメリットがあり、鉢植えでもコンパクトに維持できるおすすめの果樹です。
植物名:ブラックベリー
学名:Rubus fruticosus
英名:Blackberry
科目:バラ科
属名:キイチゴ属
原産地:北米東部、ヨーロッパ
花言葉:思いやり、後悔
特徴
ブラックベリーは7~8月ごろに果実が熟す落葉性のつる植物。果実は最初は赤から熟すにつれだんだんと黒っぽく変化します。
原産地は北米で、同類のラズベリーよりも暖かい地域に分布しています。果実は生食でも加工するのにも向いています。性質がとても強くて、病虫害の心配も少ないため、無農薬でも比較的簡単に育て楽しめる果樹です。実が柔らかく完熟してからが食べごろで日持ちがしないので市場に出回ることが少なく、育てないと手に入らない果樹と言えます。
もともととげがありますが、最近ではない品種もあります。品種も多種あり、果実は酸味の強いものと、比較的少なく生食に向くものとがあります。いずれもジャムなどへの加工には最適です。
6月ごろに白~ピンク色の小さくてかわいい花を咲かせますが、あまり目立ちません。
つるの長さが2~5mほどに成長し、細くしなやかな枝をつるのようにからませて、フェンスや支柱を使って仕立てる栽培が一般的です。寒さと暑さに強い樹木です。
環境
日当たりがよく風通しのよい場所を好みます。鉢植えでも庭植えでも育てることができますが、つる性でよく育つので、鉢植えの場合は大きめな鉢が必要です。
日当たりによって花付きが違ってくるので果樹を収穫するのであれば日当たりはとても重要となります。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えましょう。庭植えの場合は、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりをしましょう。それ以外は自然の降雨で大丈夫です。
肥料
落葉期の2月に寒肥(かんごえ)として、有機質肥料を株元に施します。6月、9月に追肥として、その半分の量を施すようにするとよいでしょう。
窒素分をできるだけ少なくするのがポイント。
土
一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用いるのがよいでしょう。
剪定
ブラックベリーは、6月に実をつけ、7月~8月にかけて熟していきます。一度実をつけた枝は冬に枯れてしまいますが、翌年に株元から生えてきた枝に実をつけます。ブラックベリーの剪定では、このサイクルを知ることがとても重要。
冬の剪定適期は12月から2月です。前年枝を長さ三分の一程度残して剪定します。残った枝の側芽から伸長した新梢に花房がつきます。
収穫後にも剪定をします。着果した枝は、冬までにに株元から枯死します。したがって、収穫が終わったら早めに基部から切り取りましょう。新しく伸びているシュートを大事に育てます。株元から伸びてくる新しいシュートを誘引します。これが来年の結果母枝となります。