お庭づくりの豆知識や、日々のこと
レモンの育て方
家庭菜園におススメの自家受粉性の果実
レモン
さわやかな酸味でよく知られる果樹。ジュースやお菓子、料理など幅広く活用して楽しめることから家庭菜園の果物としても人気です。
植物名:レモン
学名:Citrus limon
和名:檸檬
科目:ミカン科
属名:ミカン属
原産地:ヒマラヤ
花言葉:誠実な愛、思慮分別
特徴
レモンの原産地はインドのヒマラヤです。15世紀頃にヨーロッパでも盛んに栽培されるようになり、明治のはじめ頃に日本に伝わり、静岡や和歌山で栽培されはじめ、その後瀬戸内はじめ日本各地にひろがりました。今では日本でもおなじみの食材となり、こうしたレモンを家で育てることも可能です。
レモンは自家受粉のため品種問わず1本で実がなります。1本から気軽に栽培をはじめられる果樹としてしられています。
レモンをはじめとする柑橘類はほとんど農薬を使用しなくてもつくれるので、家庭におすすめしたい果樹です。
柑橘類のなかでは耐寒性が弱いレモンですが、近年は温暖化もあり、栽培可能地域が広がりました。ウンシュウミカンの北限より少し南の地域とされていますが、-3℃以下の低温に見舞われる地域では注意が必要となります。
レモンは実つきがよく、上手に栽培すれば、1本の木に200~300個ぐらいなり、長期間利用できるので、1本植えておくと重宝します。レモンには周年開花の習性があり、中心は5月中旬~下旬ごろ、すばらしい香りを放つ淡い紫色の花が楽しめます。
環境
日光を好みます。庭植えの場所、鉢植えの置き場ともに日当たり良好な場所を選びましょう。
レモンは温かいところでよく育ちます。水はけが良い土壌を好みまた、耐寒性はやや弱いので、冬場、-3℃以下まで下がるような地域では注意が必要です。
水やり
基本は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏の高温乾燥で、土が乾燥しきった状態が続くことは枯れる原因になるので防ぎましょう。レモンは水切れを起こすと、実がなりにくくなるので気をつけます。実が大きくなる夏場は特に水をしっかりと与えることがポイントです。
肥料
レモンにおいしい実を付けたい場合はたくさん肥料を与えましょう。
2~3月、6月、9月、11月の年4回、油かすなどの有機質肥料か、ゆっくりと効く緩行性化成肥料を与えるとよいでしょう。
土
一般的な市販の用土を用いる場合、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土がよいでしょう。
剪定
苗木が小さいうちは不要ですが、2年目以降は剪定を行いましょう。剪定の最適期は2~3月、余分な枝を切り落とします。
鉢植えは左右交互に枝を伸ばすように育て、最後には両端がとがった円柱形(紡錘形)になるのが理想的。枝が絡み合っていたり、伸びていたら、内向きの枝の付け根から剪定します。剪定にによって枝の間の風通しがよくなり、病気や害虫による被害を予防できます。
庭植えの場合は、ただ枝を切り詰めるだけでなく、日当たりを配慮しての整枝が大切です。樹の形を美しく整えるだけでなく、花や実つきが良くなり美味しいレモンを収穫できるようになります。
また、蕾が多すぎる場合は摘蕾し間引きをしましょう。房状に着花するので、中心花を残して側花を間引きます。