お庭づくりの豆知識や、日々のこと
キウイフルーツの育て方
初心者でも簡単に育てられるフルーツの王様
キウイフルーツ
キウイフルーツは、一般的に知られる果物と比べても栄養価が高いことから、フルーツの王様と呼ばれています。キウイフルーツに含まれる栄養素は、主なものでもビタミンやカリウム、食物繊維など豊富です。初心者でも栽培が容易で人気の果樹です。
植物名:キウイフルーツ
学名:Actinidia deliciosa
和名:オニマタタビ
科目:マタタビ科
属名:マタタビ属
原産地:中国
花言葉:生命力、豊富
特徴
キウイフルーツは、中国の長江中流域の山岳地帯を原生地とするつる性落葉果樹で、この仲間は、亜寒帯から亜熱帯まで広い範囲で分布しており、日本にもその近縁種が自生しています。 キウイフルーツの名前は、果実の外観がニュージーランドに生息している翼が退化した国鳥、キウイに似ていることから命名されました。
キウイフルーツは農薬散布もほとんどいらない家庭向きの果樹です。つる性なので摘心など夏場の管理が必要になります。また、雌雄異株のため、2本分の場所が必要です。ただ、並べて植えなくても大丈夫。10m前後離れている程度でも受粉に問題はありません。雄木は物置の屋根などに這わせて、雌木だけを棚で育てるなどでよいでしょう。果実は追熟が必要で、収穫してもすぐには食べられません。
キウイフルーツの花は白く下向きにつきます。そのため、果実と比べると花は目立ちにくいです。
花期は5月から6月、花の大きさは3~4cmほど。キウイフルーツの花はわずかに香りがしますので、果実だけでなく香りも楽しめます。
環境
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びましょう。
風が直接当たらないほうがよいです。また、、夏に水切れさせると落葉し、果実が収穫できなくなるので注意が必要です。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、夏にひどい日照りが続くような場合に水やりをしてあげましょう。夏の水切れは落葉してしまう原因になります。
肥料
キウイフルーツは肥料を多く与えるとキウイが弱る要因になるので肥料の量はほどほどに。
庭植えの場合、元肥として11月に、追肥として7月と9月に肥料を施します。鉢植えの場合は、元肥は2月に、追肥を6月と9月に施します。肥料の種類はなるべく化成肥料は最小限度に抑え、できるだけ有機物を施すのがポイントです。
庭植えでは、鶏糞などの有機肥料のほかにも、家庭で出る生ゴミなどを再利用する堆肥を有効活用しましょう。鉢植えでは、元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を施してください。
土
キウイフルーツを育てるときは、水はけ、水もちのよい土であれば、土質はあまり選びません。一般的な市販の用土を混合して用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
剪定
キウイフルーツはつる性でフェンス等に巻きついて成長するため、剪定をしないと樹形が崩れ、収まりが悪くなるので注意しましょう。そのため、1月~2月頃になったら、実が付いている蔓に3〜4芽を残して剪定します。
キウイフルーツの栽培は、剪定さえしていればあとは毎年収穫するだけと言っても過言ではないくらい簡単です。
ただ、少しポイントがあります。
全体的に混んでる枝は間引くようにし、日あたりと風通しがよくなるようにすっきりさせましょう。
枝と枝が触れるとのちの成長に悪影響なのでその場合は、付け根から切ります。枝と枝の間がおおよそ50cmくらいの空間ができるような感じが理想的。
キウイフルーツは昨年に実をつけた位置より、先の芽を残すような剪定をします。
節が詰まり気味で大きい芽のついた枝は、実をつけやすい枝なので、むやみに切り落とさないようにしましょう。
新梢の出たところから数えて、5~7芽くらいがついた状態にして切り戻します。
太い枝の上から伸びた勢いの強い枝は、付け根から切ってかまいません。
木の全体のバランスを見て、まんべんなく結果母枝が残るように仕立てましょう。