お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ラベンダーの育て方
地中海沿岸原産の常緑低木で強い芳香を持つ人気のハーブ
ラベンダー
晩春から初夏に咲くラベンダーの花は非常に香りが高くリラックス効果や鎮静効果をもつとされアロマセラピーやポプリ等でも利用されています。
植物名:ラベンダー
学名:Lavandula
英名:lavender
科目:シソ科
属名:ラベンダー属
原産地:地中海沿岸原産
花言葉:あなたを待っています、期待、幸せが来る、許し合う愛、繊細、清潔、優美、沈黙
特徴
ラベンダーは地中海沿岸原産の常緑低木。強い芳香を漂わせることで人気のハーブ。ヨーロッパでは古くから栽培され、お風呂や衣類の香りづけに利用されてきました。ラベンダーは地中海沿岸が原産地で、高温多湿は苦手です。風通し良く、蒸れないように栽培しましょう。良い香りのする花を咲かせて楽しませてくれます。
ラベンダーにはイングリッシュラベンダーやフレンチラベンダー、レースラベンダーなど種類がたくさんあり、花の色は薄紫や濃い紫、白があり、葉には芳香があります。ハーブとして蒸留して得られたオイルは香水などの成分となり、花を乾燥させたものはポプリやハーブティーとなり、大変重宝されます。
多くの品種がありますが、花の美しさと香りのよさでいえば、イングリッシュラベンダーが人気です。しかし、北海道が最適栽培地で寒さには強い反面、高温多湿に弱く、暖地での夏越しは難しいラベンダーです。
ほかに、薄紫色の苞がリボンのように目立つフレンチラベンダーや、レースのように細かな切れ込みの入った葉を持つレースラベンダーなどはそれほど寒さに強くないので、東京以西の暖地向きの品種もあります。ラベンダーは種類によって耐寒性や耐暑性が異なるので、育てる環境や目的に合ったラベンダーの品種を選びましょう。
イングリッシュラベンダー
北海道等で群生する様子が美しく見られます。
イングリッシュラベンダーの葉
フレンチラベンダー
花がうさぎの耳のようで可愛らしい。
レースラベンダー
葉がレース状で繊細な印象。
環境
ラベンダーは地中海沿岸が原産なので、日当たりの良い場所に置きましょう。日照不足になると花つきが悪くなるので注意します。
系統によっては高温多湿を苦手とするため、日当たりが適度によく、風通しのいい場所で育ててあげるのがベストです。
また、ラベンダーは日本の梅雨の時期は長雨で弱りがちです。蒸らさないように気を配りましょう。
水やり
朝に用土がかならず乾いてから、たっぷりと水やりします。葉が少し柔らかく垂れ下がってきたころが水やりのタイミングです。夏は過湿にしないように注意しますが、開花中はひどく水切れさせないようにします。鉢植えの場合は、長雨が続くときは軒下などへ移動させます。
冬は生育が鈍る時期です。寒さに強い種であろうとも控えてください。霜となって根を傷める原因になります。
霜に注意するためにも夕方ではなく、朝に与えるのがポイントになります。
肥料
植えつけ時に、元肥として緩効性化成肥料を施しましょう。庭植えの場合は、春の芽が伸びるころ、鉢植えの場合は夏と冬以外の生育旺盛な時期に、緩効性化成肥料を追肥として施します。
土
ラベンダーは多湿を嫌う種が多いということで、水はけがよい土壌を好みます。腐葉土4:赤玉土中粒3:日向土小粒2:パーライト1の混合土に少量の苦土石灰を加えたものを用いるとよいでしょう。
市販の野菜用の土も可ですが、できたら赤玉土などを加えて使うことをおすすめします。
最近ではラベンダー専用の用土も販売されているので、そちらを使ってもよいでしょう。
剪定
ラベンダーの花の剪定は、開花直前のラベンダーの花をわき芽の3節目くらいからカットして摘み取ります。花瓶に入れて飾ったり、束にしてドライフラワーにして、部屋に飾るととても良い香りで楽しめます。いつまでも花をつけているより、株の消耗が軽減されます。また梅雨時期や夏場の高温期は株が蒸れないように剪定をして風通しをよくするため、収穫を兼ねた剪定をするのがおススメです。
花後は全体的に半分から三分の二くらい刈り込んで、低めでしっかりとした株に育てるための刈り込み剪定も行います。