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オレガノの育て方
耐寒性があり丈夫で育てやすいハーブの人気植物
オレガノ(ハーブ)
オレガノは、地中海沿岸から中央アジアにかけて分布するシソ科の多年草です。
乾燥させた葉はハーブとして料理によく使われ、花はドライフラワーやポプリとしても利用されます。
植物名:オレガノ
学名:Origanum vulgare
和名:ハナハッカ
科目:シソ科
属名:ハナハッカ属
原産地:ヨーロッパ、中央アジア
花言葉:富、輝き、財産、自然の恵み、あなたの苦痛を除きます
特徴
オレガノは、ヨーロッパでは料理に欠かせないハーブのひとつです。葉っぱには消化促進効果があり、肉や魚の臭みも消してくれますので、料理に重宝されるハーブです。
また、別名ハナハッカという和名をもつ、花も美しい多年草です。直立した茎の先端に、赤紫色の苞に包まれた淡紅色の小花が球状に集まり、次々に咲きます。苞の色は乾燥させても残るので、ドライフラワーにしても楽しめます。
耐寒性があり丈夫で育てやすいハーブですが、日本の夏の高温多湿には弱いので、茂りすぎて蒸れないように管理しましょう。
ここで紹介するオレガノは、ハーブで利用される種類のものですが、ハナハッカ属の仲間には、‘ケント・ビューティ’など、主に花を観賞するものもあります。
環境
明るい日陰でも育ちますが、日当たりと水はけのよいところを好み、高温多湿には弱いので夏は風通しよく管理しましょう。日当たりがよければ、やせた土地や乾燥した土地でもよく育ちます。日当たりが悪いと花は咲きにくくなります。
鉢植えのものは多湿を避けるために梅雨時期は雨の当たらない場所に移動させましょう。
寒さには強いので特に防寒の必要はありませんが、寒冷地では株元を腐葉土や敷わらで覆うなど簡単な防寒を行うのがよいでしょう。
水やり
年間を通してやや乾燥気味に保ちましょう。鉢植えのものは土の表面が乾いたら水を与えるようにします。
肥料
肥料はあまり必要としませんが、緩効性肥料を元肥として施します。花の収穫後の9月に追肥すると、秋に葉の収穫量がふえます。肥料過多は、香りが薄れるので控えめに施します。
土
やや砂混じりの水はけのよい土がよいでしょう。
また、酸性土壌を嫌いますので、地植えにする場合はあらかじめ苦土石灰を土に混ぜ込んでおきます。
剪定
オレガノは非常に丈夫で育てやすい植物ですが、多湿にやや弱い性質がありますので、梅雨時期~夏に風通しをよくするため蒸れないように間引き剪定するのがよいでしょう。もしも蒸れて腐ったようになった茎があれば他の茎葉にうつる可能性がありますので早めに取り除きましょう。
また、横に広がりやすい性質があります。広がりすぎないよう、収穫を兼ねてときどき切り戻します。