お庭づくりの豆知識や、日々のこと
いちごの育て方
プランターでも簡単に育てられる、初心者でも簡単な人気の果実
イチゴ
イチゴの栽培方法はちょっとしたコツさえ知っていれば難しくありません。真赤に熟したイチゴの実は、見ているだけで幸せな気分になれるほど、可愛らしく魅力的。自宅で気軽に育ててみませんか♪
植物名:イチゴ
学名:Strawberry
和名:苺
科目:バラ科
属名:オランダイチゴ属
原産地:アメリカ大陸
花言葉:尊重と愛情、幸福な家庭、先見の明、あなたは私を喜ばせる
特徴
甘くて美味しいフルーツとして人気のあるいちごですが、じつは野菜の仲間です。
イチゴの栽培期間は長いので病気や害虫の管理が大変ですが、家庭菜園中級者以上の方なら問題なく育てられます。
ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来のいちごの旬です。
1つの株からランナーが伸びて次々と子苗が生まれ何年も栽培できるお得な野菜です。
初心者の方でも手軽にプランター栽培でしたら上手に育てることができますよ。
イチゴは基本的に、年1回栽培することができる果実で、旬は5~6月です。
バラ科の多年草で、南北アメリカ大陸が原産とされています。日本には、江戸時代にオランダ人によって長崎に伝わり、オランダイチゴとも呼ばれていました。
親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。
この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にいちごの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けると花や実に光を当てることができます。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、いちごが収穫しやすいように工夫することができます。
園芸店などで販売されているいちごの苗は、植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。
イチゴは、ビタミンCがとても豊富で、1日に10粒ほど食べるだけで1日に必要なビタミンCが摂取できるといわれています。
イチゴは、家庭菜園で栽培すると、みずみずしい採れたての味を楽しむことができるため、人気の高い果実です。
イチゴの品種には、『とちおとめ』『あまおう』『紅ほっぺ』『さちのか』『やよいひめ』『ゆめのか』『アイベリー』『さがほのか』『宝交早生』『章姫』など、色々な品種があります。
環境
日当たりの良い環境を好みます。風通しの良い場所で育てましょう。いちごの生育適温は17~23℃で、比較的涼しい環境を好みます。
特に、10℃以下の低温期、30℃以上の高温期には着果や肥大が進まないため、株の充実を優先させます。
イチゴは秋から冬の低温にあうことで、花芽ができるので、苗は秋に植えつけますが、茎の根元、クラウンを埋めないように浅く植えることが大切なポイントです。
花
1~2月の休眠期に咲いたいちごの花は、このまま生育させても充分育ちません。休眠期が終わるまで咲いた花は摘み取ります。
休眠期が終わった2月下旬~3月初旬頃花が咲き実が膨らみ出します。この時期のいちごの花は、摘み取らないで、大きく育てましょう。
いちごの実は自家受粉をして実ります。花が咲いたら、綿棒や筆を使って中心の雌しべにまんべんなく花粉がつくように受粉させてください。受紛後、20日~35日で熟します。花はたくさん咲くのに実が大きくならない、いちごの実が奇形などの場合は、充分な受粉が行われていない可能性があります。筆で優しくいちごの花の中心をなでるように人工授粉で、いちごを実らせましょう。
また、果実を大きくするためには十分な栄養を与える必要があります。
収穫期に伸びてきた蔓状の芽、ランナーは株元で切り取るようにします。
水やり
鉢植えの場合、ウォータースペースをしっかり残してください。
コンテナ栽培の場合、6~7号の丸鉢に1株、60cmプランターに1~2株を目安に。水切れに弱いため、コンテナの場合は過乾燥させないよう注意してください。株元のクラウンに土がかぶらないよう、気をつけましょう
水はけの良い環境を好みますが、乾燥しすぎは生育が鈍りますので、適度に水を与えましょう。
12~2月は気温の低下とともに、いちごは休眠期に入ります。水をやるときは、暖かい日の午前中に与えるなどの配慮をしましょう。
3~10月は水を与えつつも、排水性の良い環境で育てましょう。
肥料
与えすぎに注意しましょう。
固形や粒状肥料は避け、ゆっくり効く緩効性の元肥と液肥による追肥を中心に施すことをおすすめします。
3~4月頃新しい葉が展開してきたら、リン酸分を多く含む肥料で追肥をします。追肥は液肥がおすすめです。1~2週間に1度適宜与えましょう。
土
長期間栽培する場合は堆肥など腐植質に富んだ地力のある土地がよいでしょう。有機質に富んだ、水はけが良く、保肥力のある土がおすすめ。元肥として、長く効く有機肥料を混ぜ込んでおきましょう。
また、プランター栽培のいちごは、野菜用の培養土で育てましょう。
収穫
イチゴを甘くするコツは、日光によく当てること。植物は光合成により糖とでんぷんを作り出します。つまり日光と水と酸素のバランスがとれていることが大切です。イチゴを甘くするためにはしっかりと日当たりの良い場所で管理しましょう。
ヘタの近くまで赤く熟したいちごから順に収穫しましょう。
イチゴを来年も楽しむためには収穫が終わったら、ランナーは切り取らずにそのままにしておきます。しっかり株を生長させて、来年も甘くておいしいイチゴを楽しみましょう。