お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ハイノキの育て方
成長が遅く、柔らかな枝ぶりで野趣ある雰囲気が人気のハイノキ
ハイノキ
雑木の庭によく使われて春に真っ白な小花が群がって咲く姿が美しい樹木です。8月ごろになる黒い実は小鳥たちの食料になります。常緑樹の中でも生長が遅いので目隠しになるまで時間がかかりますが、その分剪定などの手入れが少なくてすむという点で人気です。ハイノキという名前は、幹や葉を焼いて出た灰で染色を行っていたことからついたと言われています。
植物名:ハイノキ
学名:Symplocos myrtacea
別名:イノコシバ
科目:ハイノキ科
属名: ハイノキ属
原産地:日本
花言葉:誕生花
特徴
ハイノキとは、ハイノキ科・ハイノキ属に分類される常緑性の低木。日本では関東よりも南の地域に自生しています。灰が染料として使われることから、「灰の木」と名付けられました。
樹高は3~10mほどに生長します。葉形は卵型で互い違いに生やします。葉は薄く革質、表面には艶があり、縁は波打っています。そして春になると、白い花を株いっぱいに咲かせキレイです。花びらは5枚で、中心から雄しべが何本も突き出ているのが特徴です。また、常緑樹なので、1年中緑の葉で、長い期間楽しめる樹木となっています。樹形が自然とまとまることと、小さな花が美しいことから、庭のシンボルツリーとして人気があります。
環境
強い西日により葉を落としてしまうことがあるので、できれば半日陰〜日陰に向く樹木といえます。
水やり
根が浅いためか乾燥に弱いところがあります。庭植えの場合はほぼ降雨だけで十分なのですが、日照りが続くようであれば水をやってください。また夏に日差しで乾燥して根が乾燥してしまいますので、マルチングをするか、根本にグランドカバーに向いた植物を植えて乾燥予防をするのがよいでしょう。
肥料
庭植えの場合は、花後に化成肥料をお礼肥として施しましょう。鉢植えも同様にしましょう。
肥料が不足すると花付きも悪くなり、紅葉もあまりきれいではなくなってしまうので注意しましょう。
土
特に土は選びません。ホームセンターで売られている一般的な用土で大丈夫です。
剪定
ハイノキは成長が遅いので、込み入った枝だけ剪定するようにします。強く剪定すると回復に時間が掛かります。ほとんどノーメンテナンスで。あまり大きくなってしまったら芯止めして大きさを抑えます。
真夏の直射日光で枝枯れした場合は、涼しくなってから、枝を切りましょう。枝を放置しておくと病害虫の巣になります。