お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ヤマモミジの育て方
日本海側を中心に自生する、紅葉が美しい植物。昔から庭木や盆栽として、広く親しまれています。
ヤマモミジ
モミジであるカエデ科の木は生長が遅いのが特徴で、あまり大きくなって欲しくない玄関先など狭い場所でのシンボルツリーとして向いている品種といえます。和風庭園にも洋風の庭にも似合う木で、シンボルツリーとしては定番の品種です。
植物名:ヤマモミジ
学名:Acer amoenum var. matsumurae
和名:紅葉
科目:カエデ科
属名: カエデ属
原産地:日本
花言葉:調和、遠慮、大切な思い出、美しい変化
特徴
ヤマモミジは春から夏にかけては、緑色の葉で秋になると赤く紅葉する姿に風情があり庭木によく用いられる木です。
日当たりのよいところを好みますが、乾燥は苦手です。池の周りに植えたり、湿度を保つ肥えた土で育てると、樹高10~15mくらいまで成長します。
秋の季節に美しい紅葉を楽しむためには、昼夜の温度差が必要です。建物から離れた場所に植えましょう。住宅地では、車の排気ガスにも注意です。
基本的な植木の管理手入れは必要となりますので、年間を通してよく葉に日が当たる場所を選び、日陰になる場所には植えないでください。
ヤマモミジのような葉で夏でもすでに紅葉した色の品種がありますが、ヤマモミジとは違う品種のようです。モミジといっても、日本では30種類のモミジが存在しています。
よく似ているイロハモミジとの違いのひとつに葉の大きさがあります。イロハモミジは約5センチ程度で、ヤマモミジはそれより大きく、8センチ前後です。
環境
ヤマモミジは日当たりを好みますが強い直射日光は苦手です。あまり日当たりがいいと乾燥で葉っぱがちりちりになってしまいますのでその場合は、葉っぱに直接水をかけてやって、乾燥を予防するなどの対策をとるのがよいでしょう。
水やり
ヤマモミジを地植えする場合は、基本的に水やりは不要ですが池の周りに植えたり、湿度を保つ肥えた土で育てるとよいでしょう。
鉢植えの場合では、夏期に水切れを起こさないよう、朝と夕方、十分に水を与えます。水分が不足すると葉がしおれたり湾曲したりしますので、注意が必要です。
肥料
最適時期は落葉後すぐの2月頃。有機物と緩効性の化成肥料を混合したものを施します。落葉して休眠期に入っても、その後わりと早い時期に吸水を始めるので、新芽のための栄養になるので遅れないように肥料を施します。
土
ヤマモミジは、通気性と水はけがよく、適度な湿度を保つ肥よくな土壌を好みます。
赤玉土(小粒)7に対して腐葉土1と黒土2の配合土を用いるのがいいでしょう。
盆栽用には赤玉土を単独で用いることが多いようです。
剪定
ヤマモミジは1年を通じて管理が必要です。手入れしないと枝が間伸びしたり、混みあって、樹形が崩れやすいです。
庭植えの場合は、11月下旬頃、木の頭頂部が落葉したら直ぐに剪定を開始しましょう。葉が全部落ちて1週間もすると、剪定をしたところから樹液が出て、樹勢が弱ってしまいますのでそれより早く剪定をします。徒長枝や混みあっている枝などを主に剪定します。
同時に不要な芽や葉を取る、芽かきや葉刈りも行うとよいでしょう。