お庭づくりの豆知識や、日々のこと
レイランディ(コニファー)の育て方
鮮やかな緑色と円錐型の樹形が美しいコニファーの人気の庭木
レイランディ
美しい円すい形をしたレイランディは、コニファーと呼ばれる常緑針葉樹の中でも生育が活発で丈夫なので、庭木の中でも人気のある品種です。洋風の庭と相性がよく、密集した枝葉を利用して、生垣としてもよく使われています。
植物名:レイランディ
学名:Cupressocyparis leylandii
別名:レイランドヒノキ、レイランドサイプレス、レイランドコニファー
科目:ヒノキ科
属名: レイランドヒノキ属
特徴
コニファーと呼ばれる常緑針葉樹の中でも鮮やかな緑色と美しい円すいの樹形は、レイランディの特徴の一つです。コニファーはデリケートな品種が多い中、レイランディは生育が活発で丈夫なので育てやすい品種で人気があります。
萌芽力が強いので、刈り込んでも次々とうろこ状の葉と新しい目が出てくるので、強剪定にも耐えます。その成長旺盛な性質を利用し、樹木を刈り込んで作るトピアリーアートにもよく使われます。一般的には住宅などで生垣や目隠しに多く使われています。順調に生育したら樹高が10メートル以上にもなるのでクリスマスツリーとして利用されたりします。
レイランドヒノキ属はイトスギ属とヒノキ属との人工交配でつくられた属です。葉は1年を通して濃い緑色を保ち、円錐形の樹形で生育旺盛なのが特徴です。ただし、根が粗く強風によって倒れたるりすることがあるのでその場合には支柱による支持が必要です。
環境
日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は日当たりがよいほうがきれいに発色します。日陰でも育つことはできますが、葉色が悪くなったりします。レイランディは幹がやわらかく、根が粗いのが弱点です。台風などの強風をうけて倒れてしまわないようにするには、支柱でサポートしてあげる必要があります。
耐暑性はありますが耐寒性はあまりありません。最低気温-8℃までが目安です。
水やり
しっかり根つけば水やりは、降雨だけでも十分です。しかしあまりに乾燥していると生育が悪くなりますので表面の土がカラカラに乾いているような時は、水をたっぷり与えましょう。
さらに、植え付けて2年以内の若い木のうちは、表面の土が乾いていたら、こまめに水をたっぷりと与えたほうがよいでしょう。
肥料
庭植えの場合は、1月ごろ寒肥として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきましょう。
鉢植えの場合は、3月に化成肥料を株元に追肥しましょう。
土
レイランディは、水はけがよく保水性のある土を好みますので、土は有機物が多い腐葉土がおススメ。
配合する場合は、赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜた土がよいでしょう。
市販の培養土でも問題ありません。
剪定
レイランディの剪定は、刈り込みが中心になります。どんどん枝葉が伸びてきますので、伸びすぎた枝や内部で混みあった枝などを切り詰めたり間引いたりして形を整えていきましょう。春先から初夏にかけてはバリバリと刈り込んでいって大丈夫です。
剪定をしないままでいると害虫の発生を招いたり、枯れを引き起こす原因になります。適宜不要な枝葉を切除して、風通しをよくすることは、根の負担を軽くして強風で木が倒れないようにする予防策にもつながります。
刈り込みが大事なポイントです。