お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ライラックの育て方
花には芳香があり、耐寒性が強く、花期が長いので世界中で愛されている花木
ライラック
ライラックの花びらは通常4枚。もし5枚になっている花を見つけたら、「ラッキーライラック」。誰にもいわずにその花を飲み込むと、愛する人と永遠に過ごせるという言い伝えがあるのだとか。
植物名:ライラック
学名:Syringa vulgaris
和名:ムラサキハシドイ
科目:モクセイ科
属名:ハシドイ属
原産:ヨーロッパ南東部
花言葉:思い出、友情、謙虚
特徴
ライラックはヨーロッパ生まれの落葉花木で、一般に親しまれているライラックという名称は英名です。葉はハート形で、4月~6月に開花し花は枝先に穂状に多数つけ、芳香があります。耐寒性が強く、花期が長いので、北海道では公園木や街路樹としても植えられています。花色は、紫色、薄紫色、ピンク色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りがよいので、世界中で愛されている花木です。
また、通常花冠の先は、4つに裂けていますが、ときどき5つに裂けているものがあります。これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のおまじないに使われます。
ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といいます。
環境
日当たりを好みますが、西日には大変弱いので、注意しましょう。
水やり
庭植えなど地植えの場合、ほとんど水やりの必要はありません。ただし夏の乾燥が続くような時期は、朝の涼しいうちに水やりをしたほうがよいでしょう。そのためにも水はけのよい土壌が好ましいです。
鉢植えのライラックは表土が完全に乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりを行います。
肥料
寒肥えとして3月ごろと花後のお礼肥として6月に、株の周囲に溝を掘り、鶏ふん、骨粉、油かすなどを施しましょう。鉢植えの施肥は、緩効性化成肥料を土に埋め込みます。
土
水はけがよく、肥沃な土ならあまり土質は選ばずに植え付けが可能です。配合土は赤玉土小粒6、腐葉土3、黒土1の割合が適します。
剪定
萌芽力があまり強くありません。込みすぎた枝や伸びすぎた枝など不要枝を休眠期に剪定する程度にしましょう。暖かい地方では、ほとんど剪定をしません。
春の花後、7月くらいから翌年の花芽を作り始めるので、花芽を落とさないようにするためには花後すぐに剪定するのがよいでしょう。