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サボテン ヤマカル柱の育て方
個性的な見た目で、枯れる心配も少なくインテリアに取り入れやすい柱サボテン
サボテン ヤマカル柱
ブラジル原産の柱サボテンの一種です。夜に一夜限りの美しい花を咲かせることで知られています。
植物名:ヤマカル柱
学名:Cereus jamacaru
科目:サボテン科
属名:セレウス属
原産地:ブラジル
特徴
原産地はブラジルで、茎の直径50センチ、高さ18メートル以上に成長する大型の柱サボテンです。4~6つほど稜があり、黄褐色の棘が生えます。花は夜開性で白色で一夜限りで萎んでしまう特徴が知られています。実は朱色から鮮赤色に熟してイタリアなどで食用として利用されます。
サボテン科の多年草で砂漠など乾燥した水の少ない地域に自生し、雨季に水を溜めて、乾季に休眠するサイクルで成長します。柱状に伸びていき、上部で比較的よく分枝します。
環境
日当たりと水はけのよい環境を好みます。耐暑性、耐寒性があり、乾燥には非常に強いです。サボテンが自生する砂漠は、日中高温になり、夜間は驚くほど寒くなる環境のために日中と夜間の寒暖差を好みます。そのため上は40度、下は5度くらいまで耐えられる非常に丈夫な植物です。ですが、高温多湿の日本の夏の蒸し暑さと氷点下になるほどの寒い冬は苦手です。
水やり
多くの柱サボテンは4〜9月によく生長し、10〜3月は生長がほぼとまる、というサイクルで成長します。
生長期には根からたくさん水を吸収するので、乾燥気味に管理をし、土が完全に乾いたらたっぷり水をやりましょう。水やりの頻度は10日に1回程度が目安になります。水を与えすぎると、溶けた様に枯れるので注意です。
生長がとまる時期は水を必要としないので、茎がしおれたら水やりをするぐらいでかまいません。
肥料
柱サボテンは水分と栄養を茎にためこむために、基本的に肥料は必要ありません。元気がないときにだけごく薄い液体肥料を与える程度で十分です。
また、大きく生長させたいときには、成長期間に1ヶ月に1回程度薄めた液体肥料を与えると効果的です。
土
水はけが良く有機質に富んだ土を好みます。市販のサボテンの土などがおすすめです。
増やし方
ユニークな姿の柱サボテンは、簡単に数を増やすことができます。増やし方には2通りあります。
胴切り
成長期にはいった4~5月に、茎を水平にカットし、切り離した部分を風通しの良い場所に置きます。1~2ヶ月したら切り口から小さい根が生えてきますのでそれを浅く植え付けます。植え付けてから3、4日間はたっぷりと水をやるようにします。
挿し木
成長期にはいった4~5月に、茎から生えてきた小さな子株を、茎との境目で切り取り、切断面の周囲を鉛筆を削るように削ぎ落として尖らせてから風通しの良いところで3週間ほど乾燥させます。そのあと、浅く植え付け、3、4日間はたっぷりと水をやるようにします。