日当たりがよい場所で育てましょう。日当たりが悪いと花が咲かなくなります。また、台風のような強風により枝が折れることがあるため、対策として、定期的な剪定や風が吹きつける場所を避けたり、支柱で支えるなどしましょう。
お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ギンヨウアカシア(ミモザ)の育て方
別名「ミモザ」としても知られる、春の訪れを感じさせる黄色い花を咲かせるオージープランツ
ギンヨウアカシア(ミモザ)
「ミモザ」の名でも知られるギンヨウアカシアは、アカシア属の花木の総称です。3月ごろに黄色い花を咲かせ、春の訪れを感じさせます。黄色くかわいらしい花は、銀色を帯びた緑の葉との美しいコントラストを見せてくれ、切り花としても人気ですが、庭木としても人気の樹木です。
植物名:ギンヨウアカシア
別名:ミモザ
学名:Acacia baileyana
科目:マメ科
属名: アカシア属
原産地:オーストラリア
花言葉:秘密の恋、友情、神秘、感受性、思いやり、エレガンス、堅実
特徴
シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。ギンヨウアカシア(ミモザ)は、早春に小さい黄色い花が密集して樹一面に咲いて、そのかわいらしい花姿はよく目立ちます。春の訪れを知らせる庭木です。ギンヨウアカシアの名前のとおり葉色が銀灰色で観賞価値が高く、庭園樹として人気があります。幹は太くなっても柔らかく、枝葉が茂りすぎると重みや風を受けて枝が地面に接するほど大きく曲がることもあるので幹を添え木と支柱でしっかり支えたり、定期的に剪定をして樹形を整えます。ミモザとして流通しているアカシアはギンヨウアカシアの他に別種のフサアカシアがあります。フサアカシアより多少コンパクトな樹形もギンヨウアカシアの魅力です。
コンパクトと言いながらもアカシアは生育が旺盛です。枝を広げながらぐんぐん伸び、10m程度にまで大きくなります。庭木にする場合は、定期的な剪定が必要になります。ある程度の広いスペースを確保しましょう。
環境
水やり
庭植えで植えつけ1年未満の株や鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。根づけば水やりの必要はなく、降雨にまかせても大丈夫です。
水やりの時間帯は朝や夕方など、気温が比較的低い時間帯に行います。特に夏、日中の猛暑の中水やりは土の温度も上がっているので水もすぐに温まり、お湯で水やりしている状態になるので根に負担がかかり、株が弱ってしまうのでご注意ください。
肥料
肥料は開花後の4月〜5月頃に与えます。ミモザを含めたマメ科の植物は土中の根粒菌に作用し、空気中のチッ素を取り込んで栄養を得る性質を持っています。そのため、肥料の3要素「チッ素・カリウム・リン酸」の配合割合のうち、チッ素が少なくカリウムとリン酸が多い即効性化成肥料が適しています。チッ素過多になると葉が変色するほか、葉や茎が弱くなるので気をつけましょう。
この時期に与え、花を咲かせるためにエネルギーを消耗した株を回復させるのに役立たせます。その際には土の表面にまくようにしておきます。
土
水はけがよければ特に土質を選びません。鉢植えにする場合は、赤玉土中粒と腐葉土を2:1の割合で混ぜ合わせた配合土や、市販の培養土などを使いましょう。
剪定
ミモザは放っておくと10m以上にも成長するので、定期的に剪定をして樹形を整えます。剪定は開花後〜7月頃が適期です。秋になると花芽がつくので、夏以降に剪定すると花芽を落とし、翌年花が咲かなくなります。
込み入っている枝や古い枝を切り落とし、風通しをよくして、内部に日が当たるようにしましょう。また、高さを抑えたい場合は、好みの高さの位置で幹を切り戻します。