冬の寒冷な風や霜に当てないように育てます。地植えの場合、根元に藁を敷いたりなどマルチングをしたり、鉢植えの場合は冬の間は日の当たる室内での管理がおススメ。また、過湿を嫌うので日本の梅雨の時期は、根腐れを防ぐために長雨に当てないようにします。乾燥に強いリューカデンドロンですが、完全に水が切れると葉から枯れてきます。そうならないように注意して観察し管理することがポイントになります。
お庭づくりの豆知識や、日々のこと
リューカデンドロンの育て方
切り花やドライフラワーとしても人気のネイティブプランツ
リューカデンドロン
切り花やドライフラワーとしてよく見かけるリューカンデドロン。個性的な葉も花も魅力的なリューカデンドロンは南アフリカ原産のネイティブプランツです。栽培は上級者向き。
植物名:リューカンデドロン
和名:銀葉樹
英名:Silver leaf tree
学名:Leucadendron
科目:ヤマモガシ科
属名: リューカデンドロン属
原産地:南アフリカ
花言葉:沈黙の恋、閉じた心を開いて
特徴
リューカデンドロンは、南アフリカ原産の熱帯地域に広く自生している常緑低木です。半耐寒性の植物で、日本でも温暖な地域では地植えも可能です。ですが日本の冬の寒さには弱いので、管理のしやすい鉢植えでの栽培がおススメ。背丈は約1~2mくらいから、10m以上になる株もあるといわれています。
開花時期は6~8月の夏の暑い時期です。実は花自体は控えめで分かりにくいのですが、花を覆う葉がアンティークカラーのレッドやイエローに変わります。この葉は苞葉と呼ばれ、小さな花がその中にあります。また花は雄株と雌株に分かれていて、その形も異なります。雄株はより色鮮やかですが、花持ちがいいのは雌株の方です。
アフリカ原産の植物ですが、オーストラリアなどで多く品種改良され、日本でも有名になりました。別名「ワイルドフラワー」や「ネイティブフラワー」といって、ほぼ1年中流通しています。その種類も様々あります。
形状の違う品種が豊富なリューカンデドロン
ドライフラワーとしても人気
環境
水やり
リューカデンドロンは、多湿状態を嫌います。日本の梅雨の時期には常に土が湿り続けていることがないようにします。乾燥には強いので、土の表面が乾いてから水をあげるようにします。水やりの間隔は、株と土の様子をよく観察しながら行いましょう。
肥料
もともとやせ地に生息する植物ですので肥料はほとんど必要としません。与えすぎると枯れてしまいます。特にリン酸を多く含む肥料には弱いので、与える場合は窒素系の肥料を選びましょう。時期は、生育が進む春と秋、開花時期の少し前と花が終わったころがよいでしょう。
土
リューカデンドロンは、水はけがよく酸性の土が適しています。鹿沼土や赤玉土にピートモスを混ぜて酸性の土壌を作ります。水はけをよくするために軽石を混ぜ込むのもおススメ。
増やし方
リューカデンドロンは挿し木で増やすのが一般的です。長さ10センチほどに切り落とした挿し穂を3時間ほど水につけ、しっかりと水揚げします。水があがった挿し穂を小粒の赤玉土か鹿沼土などに挿し、直射日光の当たらない明るい窓際などで発根するまでの1~2か月、適度な水やりをして管理をします。
リューカデンドロンの挿し木に適した時期は、成長が旺盛な春ごろがよいでしょう。