お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ネムノキの育て方
ふわふわとした花と夜に眠るように閉じる葉がかわいらしく人気の樹木
ネムノキ
繊細な葉と美しい花を持つことから世界で広く栽培されていて、海外でも公園樹や庭木として植栽されている人気のある樹木です。
植物名:ネムノキ
学名:Albizia julibrissin
和名:合歓木
科目:マメ科
属名:ネムノキ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国他
花言葉:歓喜、胸のときめき
特徴
ネムノキは樹高8~10mほどに育つ落葉高木です。日本の風土に合い丈夫なことから、庭木の他、公園や寺社などにも多く植栽されています。山野に自生していることもあります。
特徴は、水鳥の産毛のようなふわふわとした花と、夜になると葉が閉じる、就眠運動です。ふわふわとした淡いピンク色の花が高木の上の方の枝に咲きます。その姿は繊細で愛らしいです。葉は、鳥の羽に似た、羽状複葉(うじょうふくよう)という形状です。横に広がって繁り心地よい緑陰をつくります。夕方から夜になると羽状複葉の葉を閉じて眠りにつくように見えることからネムノキの名前がついたといわれています。
別名の「合歓木」という漢字は、中国でこの葉を閉じる様子を夫婦円満に見立てて付けられた名前と言われています。
マメ科のネムノキの実
環境
日なたから明るい日陰地まで広い範囲で育ちます。ですが、日あたりがよいほうが花はよく咲きます。水はけのよい場所であれば土質も特に選びません。
しかし、根や枝が傷つくと再度生えることがあまりありません。植え替えなどで根が傷つくことを嫌うので、植木にするのはオススメしません。可能なら地植えがおススメです。
水やり
植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。庭植えで2年以上のものは、自然降雨で大丈夫です。
肥料
基本的には肥料を施す必要はありません。
鉢植えで育てている場合、3月頃に緩効性化成肥料を株元に少量施すのがよいでしょう。
土
水はけが大事です。それ以外は土質は選びません。
剪定
ネムノキは剪定箇所から新しい芽がなかなか生えてこない特徴があり、剪定に強い木ではありません。
定期的に行う必要はありませんが、枝が伸び、風通しを悪くするような枝や不自然な枝は、4月に分枝しているところで枝を間引きます。秋以降の剪定は枯れ込みの原因になるので避けましょう。
自分で剪定するのが不安であれば、業者に頼るのがおすすめです。