お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ヒメシャラの育て方
幹や枝も細く繊細で、涼やかな樹形が高原の様な雰囲気をもつ
ヒメシャラ
繊細で涼やかな樹形が美しいヒメシャラ。魅力はなんといっても初夏の可愛らしい花と、すべすべとした触り心地をした赤褐色の樹皮です。観賞価値が高く育て方は簡単でシンボルツリーに人気があります。
植物名:ヒメシャラ
学名:Stewartia monadelpha
和名:姫沙羅
英名:japanese stuartia tall stewartia
科目:ツバキ科
属名:ナツツバキ属
原産地:日本
花言葉:愛らしさ、謙虚
特徴
ヒメシャラは日本の本州の関東地方より南、四国、九州の山野などに主に自生しています。秋には紅葉が美しく、落葉後も赤褐色の太い幹がツヤツヤと輝き、樹形もきれいで観賞価値が高いため庭木やシンボルツリーとして人気があります。
初夏に、小ぶりのツバキに似た白い5弁の花を咲かせます。葉もナツツバキより小型で、葉や枝には絹のような白い毛があり、花の外面にも同様の毛があります。毛のある点がナツツバキとの違いです。枝は細くよく枝分かれするため、枝葉が密な印象の樹形となります。秋には落ち着いた雰囲気の紅葉が見られ、10~11月頃にできる濃褐色の実は熟すと5つに裂けて翼のある種を落とします。
環境
日当たりのよい場所を好みますが、強い直射日光や西日が当たる乾燥する場所は苦手です。空中湿度の高いところを好み、高温・乾燥や乾いた寒風の当たる環境下では枝先が傷み、徐々に衰弱してしまいます。
また、真夏に根本まで日が差し込むほどの高温・乾燥に見舞われると、根が傷んで立ち枯れてしまいます。そこで、夏前に、根本に腐葉土やワラを敷いて乾燥を防ぐマルチングをするのがおススメです。
水やり
ヒメシャラは比較的根が浅いため乾燥に弱いので、庭植え鉢植えともに水切れしないように注意しましょう。土が乾いたら水やりはたっぷりと行いましょう。水が切れると葉から枯れていきます。
肥料
土の肥えた土地を好みます。花後にお礼肥をとして油かすなどを少量施す程度と、春の生長を促すように寒肥を与えます。
土
黒土に腐葉土などを混ぜた、肥沃で通気性と保湿性に優れた土が適しています。
剪定
ヒメシャラは強剪定は必要ありません。枝が混み合ってきたら、内側に向いている枝や不要な枝を軽く剪定する程度にします。剪定の適期は、落葉時期の12月~2月頃です。強い剪定をすると株が弱くなり、枯れることもあります。