お庭づくりの豆知識や、日々のこと
カツラの育て方
ハート型の円形の葉がかわいらしくて人気のシンボルツリー
カツラ
カツラはその新緑の葉の美しさから公園や並木でもよく見られる樹木です。幹はまっすぐで成長が早く、高さ20m位の高さの木もよく見かけます。
植物名:カツラ
学名:Cercidiphyllum japonicum
和名:桂
科目:カツラ科
属名:カツラ属
原産地:日本
花言葉:慎重、安全、私はあなたを守る、懸命
特徴
カツラは日本原産の雌雄異株の落葉樹です。幹がまっすぐ育ち樹高20m以上にもなる高木です。そのため自然樹形で円錐形から卵形に整って美しく広がり、愛らしいハート形の葉の形が木漏れ日を形成します。秋には鮮やかに黄葉し、整った樹形と枝ぶりは美しい冬の姿を現します。さらに、黄葉した葉からは甘い芳香がします。新緑の葉の美しさから公園や並木道の街路樹としてもよく見られる木です。シンボルツリーとして玄関前のエントランスに植えるのスタイルが流行していますが、20mを超える高木なのでスペースのある場所に植えたほうがよいでしょう。
環境
カツラは日当たり~明るい日陰を好みます。カツラは30m近くまで生長する可能性がある高木のために、スペースのある所に植えた方がよい樹木です。住宅に植栽する場合は、根が及ぼす埋設物や建物の基礎への影響を十分考慮して植え場所を決めましょう。適湿で肥沃な場所を好みます。水辺や湿地でも育ちます。寒さに強いので全国で植栽可能です。鉢植えには向きません。
水やり
植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。2年以上たつ株は基本的に水やりの必要はありませんが、夏場の水切れには注意が必要です。葉が緑色の時期に甘い香りがしたら、それは水が足りないサインです。
肥料
肥料は1年に1回程度。2~3月に堆肥や有機質肥料を株元に埋めましょう。
土
適度な湿り気と腐葉土などがたっぷりと入った肥沃な土を好みますが、乾燥気味の土でも問題なく育つ丈夫な樹木です。
配合土には赤玉土(中粒)に腐葉土を同量混ぜたものを使います。
剪定
自然樹形でやや幅の広い円錐形になります。そのままで十分美しいので、枯れた枝や重なって混みあっている枝など不要な枝を切る程度で充分です。適期は、落葉期の12月~2月頃に行うのが基本ですが、花後の6月~7月でも可能です。
もしスペースの関係で、小さくおさめたい場合は枝を切り詰めます。その際は必ず枝分かれしている付け根の部分で行いましょう。中途半端な長さに枝を残すとそこから芽を吹いて葉が茂って自然樹形を崩してしまいます。