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オリーブは1本でも実はなりますか?
ースタッフが現場でお客様からいただいた質問をお答え致しますー
『オリーブは1本でも実はなりますか?』
先日、植栽をご検討中のお客様からいただいたご質問です。
ずっと育ててるのに実をつけたことがないって方も多いオリーブ。実をつけるにはいくつかの段階を経る必要があるんです。
今回はそれらをご紹介します。
■1本よりは2本!
オリーブは、自家受粉を行うことができない植物です。 自家受粉というのは、自分の花粉だけで受粉して実がなることです。 実をつけるためには、他家受粉を行う必要があります。品種のちがうオリーブを並べて置きましょう。
また、中には1本でも結実するタイプのオリーブもあります。「ミッション」「ルッカ」「ピクアル」などは自家結実性の品種です。ですが、やはり別品種で他家受粉を行ったほうが実つきがよい場合が多いです。
■剪定が大事!
オリーブで実をつけるようにするには、剪定が大切です。これは花をつけやすくさせるための作業です。実がつくためにどれだけ多くの花を咲かせるか(受粉させる花粉を多くする)が重要になります。花が咲かないと実は付きません。これまで実が付いたことがないのであれば是非、剪定を試してみてください。
剪定する枝は、上や下に伸びているものや交差している枝、密集している枝などが対象となります。オリーブは新しく成長した枝に花芽ができます。新しく出た枝はなるべく残すように、枝の込み入っている箇所の不要な枝のみを間引く感じに剪定します。
■水切れは禁物
オリーブは比較的乾燥につよい樹木ですが、水切れをさせると実付きが悪くなります。特に真夏の水切れには注意が必要です。
また、オリーブの花自体は水に弱い性質があります。開花時期の水やりは花に直接水がかからないように気を付けましょう。
■肥料のタイミング
実をたくさんつけるにはその分の栄養が必要です。葉の色が黄緑色になってきたら肥料切れのサインです。
タイミングとしては2月、3月、6月、10月に油粕などの有機肥料を適量を与えます。またオリーブは日本の土壌に多い酸性土が苦手です。2月頃に苦土石灰を与えることをおすすめします。
オリーブの実をみのらせるには、ぜひ2本並べて置くことをおすすめします。いかにうまく開花させるかということが、結実のポイントですよ。
ーこのように、気になるご質問がございましたら当社までお気軽にお問い合わせください♪ー