お庭づくりの豆知識や、日々のこと
自分で消毒する場合、何を買ったらいいですか?
ースタッフが現場でお客様からいただいた質問をお答え致しますー
『自分で消毒する場合、何を買ったらいいですか?』
先日いただいたお客様からのご質問です。
「お庭の植物の消毒について、自分で消毒する場合は、どんな道具や薬を買ったらいいの?」
ということなんですが、植物の生育旺盛なこの時期のお庭の植物の病害虫を防ぐために消毒したいけど、実際どうやったらいいの?とお困りの方、案外多いのではないでしょうか。今回は気になるお庭の消毒について、ご自身でする場合のアドバイスをさせていただきます。
■病気から守る消毒と害虫から守る消毒がある
植物の消毒は適材適所で
消毒をご自身でされる前に、退治したい病害虫をしっかり確認しましょう。害虫の場合は実際にいたり、葉が食べられるなどの被害症状が現れるため分かりやすいです。病気の場合は症状をよく観察することが大切です。病原菌以外の要因、天候や大気汚染、養分不足などではありませんか?植物の不調の原因をはっきりさせて目的にあった薬剤を選び、正しい対処をしましょう。
病気の場合
植物の病気は、人間と違って一度かかると自然に治ることがありません。病気になってしまった部分を取り除いたりすることで、病気が全体に広がるのを防ぐことなどで対処することはできますが、確実な方法はありません。ですので、発生前からの定期的なチェックと散布がポイント。この消毒の目的は、そういった植物を病気にさせてしまうカビや病原菌を殺菌し、植物が病気にかかりにくくするために行います。
害虫の場合
植物あるところに虫はいます。害虫によって葉が食べられ、生育に支障をきたしたり、虫によっては植物の病気を持ってくる虫もいます。この消毒は、そういった虫が発生するのを予防したり、殺虫するために行います。
■消毒のタイミング
発生前からの定期的なチェックと散布がポイントになります。
被害が目立ってから対処しても、すでに現れた害虫による吸汁や食害の被害の場合や病気で葉が変色した後は元通りになりません。病害虫は、それぞれ発生の時期が異なるので適切な防除時期を確認して目的にあった薬剤を散布するのが大切です。
一般的に、暖かくなる春の時期の消毒は、越冬して活動を始めた虫や病原菌を殺虫する消毒を行います。ただ新芽の時期は、葉も柔らかく薬害も出やすくなります。注意して消毒しましょう。
害虫が大量発生したり、カビ・ダニも発生したりなど、庭木の管理が大変になる夏の時期の消毒は、既に発生した害虫やダニなどの殺虫と病原菌やカビなどの殺菌の消毒を適宜行うことが大切です。一度消毒した後もよく観察して別の病害虫が発生したら、見つけしだい消毒するようにしましょう。
■消毒薬の種類
エアゾール剤:手を汚さず手軽に使用できるのが利点。ベランダ向きといえますが、広い庭でも応急処置としての使用もオススメなので常備薬としてそろえるのも◎。注意点としては、エアゾールタイプは近距離で使用すると植物の冷害を引き起こします。必ず一定の距離を守って使用しましょう。
スプレー剤:うすめる手間なくそのままつかえ、部分的なポイント散布ができるのが利点。注意点は、エアゾールのように冷害はないですが、風の影響を受けやすい為、飛散、吸引に注意が必要。
粉剤:散布跡がはっきりわかるのでかけむらが防止できます。広い場所に使用でき、害虫を防ぐブロック効果もあります。土に混ぜて使えるのも利点です。注意点としては、散布時の飛散・吸引に気を付けることと、一か所に集中して散布しすぎると薬害になるという点。
粒剤:そのままパラパラと散布でき、長期間効果が持続するタイプが多いのが利点。注意点は、一般的に遅効性なのですぐに効果が表れにくいことと、集中散布の薬害に気を付ける点。
ペレット剤:害虫のエサに薬剤を練り込んだもので、おびきよせ食べさせて退治するタイプの薬剤。ナメクジ、ダンゴムシ、ネキリムシなど昼間隠れて夜活動する害虫に有効。植物を加害する前に害虫を誘引して退治できます。注意点は、小児や犬、猫などペット類が食べないようにという点。
シャワー剤:うすめる手間がなく直接散布できるのが利点。注意点は、室内で使用できないということと飛散・吸引に気を付ける点。
水で薄めるタイプ:液状の原液タイプや粉状などの水溶タイプがあります。利点はなんといっても少量の薬剤で大量の散布液がつくれるという点。広いお庭での散布に向いてます。注意点は希釈濃度を守って使用しないと薬害を生じるおそれがあるという点。濃度を高くすれば効果も高まる と思われがちですが、逆に植物にも影響を与えますので注意してください。
専用の噴霧器を使用しましょう。ホームセンターなどでご家庭用の小型噴霧器が購入できます。
■室内用の殺虫剤はNG
いわゆる、ご家庭内で使用されている殺虫剤については、植物の消毒に使用することはNGです。殺虫成分が植物を傷めてしまう原因になりますので、必ず植物用の目的にあった消毒液をお求めください。
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