お庭づくりの豆知識や、日々のこと
サルスベリの育て方
開花時期が長く、育てやすい庭木
サルスベリ
サルスベリは育てやすさと花が長く楽しめるために、庭木だけでなく広く公園や街路樹に植えられている樹木です。つるつるした樹皮も特徴的で人気の庭木です。
植物名:サルスベリ
学名:Lagerstroemia indica
和名:百日紅
科目:ミソハギ科
属名:サルスベリ属
原産地:中国南部
花言葉:雄弁、愛嬌、不用意、潔白、あなたを信じる
特徴
サルスベリは新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくって、夏から秋にかけて次々と開花する特徴を持ちます。枝の生育にばらつきがあるので、「百日紅」の別名どおり開花時期が比較的長い落葉樹です。地域によっては秋に紅葉を見ることも可能。サルスベリは栽培しやすい樹木で一般家庭はもちろん、日本の公園や街路樹でも多くみられます。花色は濃ピンク系から白、紫、複色など沢山の色があります。特徴は木の肌にもあります。樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見えて、とてもつるつるしています。なのでサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうということから「サルスベリ」と名付けられました。
環境
日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。日当たりが悪いと花つきが悪くなり日陰で育てるとほとんど花が咲かないこともあります。一年を通して日当たりのよい場所で育てましょう。暑さには強い植物ですが、耐寒性はすこし劣ります。ですが東北地方以西なら地植えでも問題なく冬越しできます。
水やり
庭植えの場合植えつけてから1年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。根づくまでは夏場の水切れは開花や花もちに影響するので注意が必要です。根づいた株は、水やりの必要はありません。
地植えは植え付けた直後根付くまでの間、炎天下の日が2週間以上続く場合は、多少水をやりますが、それ以外は水をやる必要はありません。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
肥料
寒肥として1~2月ごろに、有機質肥料を株元の周辺に埋めておきましょう。生育期を迎える前に与えるのが目的です。基本的にそのほかは必要ありませんが、花が咲き終わったら、お礼肥として肥料を施してもよいでしょう。
土
水はけがよければ、特に土を選びません。市販の培養土で大丈夫です。配合土の場合は、赤玉土(小~中粒)6:腐葉土4の割合がいいでしょう。
剪定
サルスベリの剪定は、翌年の花付きをよくするために行います。適期は落葉期の1~3月。その年に伸びた枝(本年枝)を短く切り戻すようにするのが主な作業です。本年枝を付け根から2cmほど残してばっさりと切り詰めます。そうすると翌春に勢いのある長い枝が伸びやすくなり、サルスベリの性質でその枝にたくさんの花をつける特徴があります。本年枝の切り詰める長さで翌春の枝の伸びが変わってきます。
また、本年枝の剪定を毎年繰り返すと、毎年切る位置あたりが肥大してげんこつのようなこぶになります。こぶが大きくなってしまうと全体の樹形が損なわれるため、数年に1回はこぶを切り落とすように古枝ごと切り戻しを行います。