お庭づくりの豆知識や、日々のこと
「レモンの育て方」の話
今日は「レモンの育て方」についてお話したいと思います。
今の8月中旬ともなると、関西地方(神戸市)では、これくらいの大きさになって来ております!
まだ、青くて硬くて酸っぱそうな感じではありますが、
これからが楽しみな感じです!
こちらのお客様のレモンの木しっかりとした樹形ですが、
2年前に全然実がならなくなって、ご相談を受けたんです。
「今までたくさんの実を付けてたのに、全然実を付けなくなってしまったんです・・・」
「今までみたいに実をつけるようにして下さい!!」
よくよく聞くと、植木屋さんを変えてから急につかなくなったとの事・・・。
まず、第一に考えれるのは、剪定をした時期を誤ったのではないかという事です。
収穫期は11月から2月にかけて行いますが、
剪定の時期は、3月〜4月の暖かくなった頃に行います。
この剪定時期が一番のポイントになります。
早すぎると、レモンは寒さに弱いため枯れてしまいますし、
また、時期が遅れすぎると、当然花芽を切ることになり、実は少なくなってしまいます。
よくよく聞くと、前の植木屋さんには、夏に強剪定されたとの事・・・
それでは、なりません・・・
剪定なんてするから、枝が少なくなって実を付けないんじゃないの??
と、思われがちですが、
混んだ枝を透くことによって、枝の内部まで日が当たり、風通しも良くなり、
カイガラムシなどの害虫の発生を抑えます。
剪定のポイントとしては、春に伸びた短い果枝に翌年に果実を付けますので、
果実をつけさせたい枝は切らずに、混み合ってる枝や逆さ枝や徒長枝など、
不要枝を付け根から剪定して行きます。
言い方が難しいですね・・・
枝先をチョキチョキ切るのではなく、反対方向に向いてる枝や、極端の伸びすぎてる枝、
などの明らかにいらない枝を付け根から切る!
無駄に切りすぎないで、その程度にとどめておきます。
次に、気にかけたのが、レモンの木は、
日光大好き、寒さに弱くで、水が好き。
こちらのレモンちゃん太陽はよく当たる場所にあるんですが、
御宅は山手にあり、冬は結構寒いんです・・・
レモンの生育温度は −3℃ 以上。
これより冷えることもありますよね・・・
で行なったのが、腐葉土でマルチング
土の表面を覆うことで、冬場の急激な温度変化から守り、
夏場は表面からの水分の蒸発を抑え、さらには雑草からも守ってくれます!
一石三鳥!!
そしてレモンは水も大好き。水やりは切らさないように、
また夏場の水やりもしーーっかりやっていただくよう、お客様にはお願いをし、
そして、最後に大事なのが、肥料。
レモンは肥料も大好き。
年に3回(寒肥、春肥、秋肥)は最低与えます。
寒肥、春肥は有機質肥料などのゆっくりと効く、緩効性肥料。
夏から秋にかけて、実がしっかりとついてる時には、
化学肥料などの即効性の肥料をやります。
そうこう、手入れを入れた結果・・・・・・・・・・
2年目にして、今年は大豊作!!!
お客様と喜び合いました!
植物は、気持ちを入れて、適正な手入れを行うと、
しっかりと答えてくれますよ!