お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ナツハゼの育て方
日本に自生し育てやすい、人気の果樹
ナツハゼ
花や果実を観賞するだけではなく、果実を生食やジャムなどに加工して楽しむブルーベリーの仲間です。栽培が容易で和洋どちらの庭にもしっくり合います。
植物名:ナツハゼ
学名:Vaccinium oldhamii
和名:夏櫨
科目:ツツジ科
属名:スノキ属
原産地:日本、北朝鮮、中国
特徴
ナツハゼは、花や果実を観賞するだけではなく、果実を生食やジャムなどに加工して楽しむブルーベリーの仲間で、近年人気の高い植物です。日本の平地に自生する性質のため、暑さ寒さに強く、栽培が容易です。紅葉も美しく、姿も野趣があり、和洋をどちらの庭にも合います。
また、ツツジ科のためナツハゼは酸性土壌を好みます。細い根が浅く張る性質があるため水はけがよく、乾きすぎない土壌で育てます。
新芽が赤く、紅葉もします。日が当たって作られた葉の中の糖分が紅い色素に変わるので日当たりが悪いと紅葉が鈍くなります。
環境
栽培するときは、水はけがよく乾きすぎない西日の当たらない日なたから半日陰が適しています。一度根つけば、旺盛に生育し、枝が茂って大きく育つので、スペースのある庭植えで育てるのをおすすめします。
ナツハゼは根が浅く広がるタイプなので、日光が根本に当たると乾燥して根が傷んでしまうことがあります。特に西日が苦手です。根元にマルチングをして乾燥を防ぎます。
水やり
基本的に自然に降る雨で十分です。春の成長期や乾燥する真夏の高温期は水切れしやすいので乾燥を防ぐためにも水やりをするといいでしょう。
肥料
花後の6月と12月~1月に寒肥として緩効性の化成肥料や固形の油かすを施します。
土
ツツジ科のため、酸性の土壌を好みます。ピートモス1と腐葉土1を混合したものを植え土に混ぜ込みましょう。酸性になり、水はけもよくなります。乾燥を防ぐために植えつけ後、株元にマルチングをしましょう。
剪定
植え付けて1~2年の若い木の場合は枝先を15cmほど切り戻して、新しい勢いのよい枝を出させるような剪定をします。根ついて果実をつけるようになった株は樹高を抑えるため、好みの高さの位置で剪定します。同時に内側に伸びた枝や枯れ枝を取り除く剪定をします。適期は落葉中の12月から2月ですが、剪定した場合は花が咲きません。