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カンガルーポーの育て方
カンガルーの前足のような形のユニークな花を咲かせるオージープランツ
カンガルーポー
カンガルーポーの呼び名はは花と花茎に毛が密集しておりカンガルーの前足に似ていることに由来する、多年草のオージープランツです。切り花で多く流通しています。
植物名:カンガルーポー
学名:Anigozanthos
別名:アニゴザントス、キャッツポー
科目:ヘモドラム科
属名: アニゴザントス属
原産地:オーストラリア
花言葉:不思議、驚き、分別、陽気、明朗、こっちへ来て、可能性、可愛い愛、好意、みんなを楽しませる
特徴
カンガルーポーは、オーストラリア南西部が原産の多年草で、いくつもの品種があります。花は茎とともに細かい毛が密生し、細長い筒状でまるでカンガルーの前足のような形のユニークな花を年1回咲かせます。
ちなみに黒花のブラックカンガルーポーは別属です。
学名のアニゴザントスは「開いた花」を意味するギリシア語で、その花姿から名付けられました。また、カンガルーポーの呼び名はは花と花茎に毛が密集しておりカンガルーの前足に似ていることに由来します。
環境
日照が多く、温暖で乾燥した気候を好みます。オーストラリアの自生地では雨が少ない砂地のようなところが多く、夜露はありますが、空気は乾燥しています。そして、地中深いところに水分があり、根が深く張っています。
カンガルーポーは日本の多湿や低温には弱いので、じめじめした土壌や氷点下になる場所では育ちません。雨の当たらないハウス栽培が中心となります。
水やり
カンガルーポーの生育期である3月から開花時期の4~6月には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。生育期に何度も水切れをおこしてしまうと株が小さくなってしまいます。充分な水やりを心がけましょう。
逆に花が咲いたあとの梅雨の時期から夏の間は乾燥ぎみに管理します。秋には水やりを再開しますが、冬は再び乾燥ぎみに育てます。そうすることで耐寒性も増します。春に暖かさが戻ってきたら、徐々に水やりを増やしていきましょう。
肥料
秋から開花期までは月1回ほどのペースで固形肥料を施すもしくは、月3回くらいのペースで液体肥料を施しましょう。株を太らせて十分に生育させることが、花を多く咲かせるポイントです。開花後は肥料分が残らないようにしておきます。
土
カンガルーポーを育てるときは、山野草向け用土や、サボテン用土など、水はけがよく、肥料分が抜けやすいものが適しています。弱酸性の用土が適しています。
配合土の場合は赤玉土4:川砂3:腐葉土3程度の割合で配合します。
増やし方・剪定
株分けの適期は4~5月株分けのついでに植え替えをしましょう。根鉢に付いた土を落として芽が出ているところを切り離します。取り分けた株は日陰で様子を見ながら徐々に日光に慣れさせます。
また、花が終わったら、花茎を元から切り取るようにして管理しましょう。