お庭づくりの豆知識や、日々のこと
フランネルフラワーの育て方
品種改良が進んで鉢花の流通も増えて近年人気が高まっているオージープランツ
フランネルフラワー
フランネルフラワーは、細かな毛が柔らかい肌触りで、素朴な魅力を持つ植物です。原産地は主にオーストラリアで乾燥を好み、雨をはじくために羊毛のような毛で全体が覆われています
植物名:フランネルフラワー
学名:Actinotus helianthi
英名:Flannel flower
科目:セリ科
属名:アクチノータス属
原産地:オーストラリア
花言葉:高潔、誠実
特徴
フランネルフラワーは、オーストラリア原産のセリ科アクチノータス属の多年草植物です。オーストラリアの山岳地帯の森林や、沿岸部の砂地に自生しています。シルバーグリーン色をした葉の中から、アイボリー色の花を咲かせます。以前は輸入切り花がメインでしたが、品種改良が進み鉢花の流通が増えて、そのナチュラルでふんわりとした優しい雰囲気が近年人気の園芸苗です。
フランネルフラワーの細かい毛が密生する花の手ざわりは、柔らかい毛織物のフランネルに似ているところからそう呼ばれています。
フランネルフラワーは、暑さ、寒さにやや弱く、高温多湿が苦手で酸性の土を好むので、植え付ける用土にも少し注意するとよく育ちます。
環境
鉢植えの場合、1年を通じて日当たりがよく、雨を避けられる場所に置きます。日光が不足すると、間延びして花が付かなくなります。ですが真夏は半日陰で管理し、冬期は室内に取り込みます。
庭植えの場合は、日当たりと水はけがよく、雨のかからない軒下などに植えつけるのがおススメです。冬は、ビニールをかぶせるなどの防寒対策をして凍るのを防ぎます。
鉢植え、庭植え共に酸性の土を好みます。
水やり
鉢植えの場合、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。多湿は苦手ですが、極端に乾燥させると枯れるので注意です。
庭植えの場合、ほとんど水を与える必要はありませんが真夏など乾燥している時期は水をあげましょう。
フランネルフラワーは多湿が苦手です。土が常に湿っていると根腐れを起こす可能性があります。
乾燥ぎみの用土を好みますが、完全に乾燥してしまうと枯れてしまいます。
肥料
フランネルフラワーは、根が繊細なため、高濃度の肥料を施すと肥料焼けをおこしてしまい状態が悪くなります。
庭植えの場合は特に必要ありません。
鉢植えの場合、薄めた液体肥料を少量・頻回に分けて様子をみて施します。また、夏は肥料を控えます。
土
フランネルフラワーは、水はけのよい酸性の土を好みます。配合土の場合、酸度無調整のピートモスと鹿沼土を5:5の割合で混ぜた用土を使用します。市販の場合は、酸性にブレンドされた市販のブルーベリー用の土などがおススメです。
剪定
ポイントは2つ
1.花がら摘み
開花期間中(4-6月、9-12月)は花がらをそのままにしておくと灰色かび病発生の原因になります。咲き終わったらこまめに摘み取って管理しましょう。
2.切り戻し
多湿を嫌うフランネルフラワーには切り戻しが有効です。時期は8月頃、病気を防ぐためと、新芽を促す効果があります。切り戻しの際には、各枝に必ず葉が残るようにカットします。古くなった下葉も取り除くようにしましょう。