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ハオルチア オブツーサの育て方
窓といわれる透明な葉をもち、「砂漠の宝石」の異名をもつ美しいハオルチア
オブツーサ
ハオルチア属のオブツーサは、窓と呼ばれる透明な葉をもち、光が当たるとキラキラと綺麗に見える多肉植物。株分けや葉挿しで増やすことが可能です。
植物名:ハオルチア オブツーサ
学名:Haworthia cooperi var.truncata
別名:雫石
科目:ユリ科
属名:ハオルチア属
原産地:南アフリカ
特徴
オブツーサはハオルチア属の多肉植物です。ハオルチアの種類の中でも「軟葉系」に分類され、軟葉系の特徴である、「窓」といわれる、透き通っているように見える葉をもち、ここから光を取り込んで成長します。
和名「雫石」と呼ばれ、この名前の由来は窓に光が当たるとキラキラ透き通ったように見えることからきています。別名で「砂漠の宝石」の異名をもち、窓といわれる透明な葉の部分のキラキラきれいなところと、ぷっくりしたフォルムが愛好家がいるほど人気があります。
オブツーサの開花時期は2~6月、花茎をのばした先端に白い花を咲かせます。ですが花をそのまま咲かせておくと栄養を取られてしまうので、種を採る予定がなければ早めにカットします。
ハオルチアの中でも丈夫な品種なので、初心者さんにもおすすめ。環境が合えば横からどんどん子株が出てきて、いつの間に鉢がパンパンなんてこともあります。
環境
オブツーサは極端な温度変化が苦手な植物です。季節によって置き場を変えて、環境管理をしてあげましょう。
基本的に室内管理がよいでしょう。生育期の春と秋は明るい窓際で管理をし、夏は直射日光を避け、風通しのよい半日陰の所で管理しましょう。気温は15℃~20℃が適温です。冬も寒さを避け、家の中で管理しましょう。5℃以上を保つように管理します。
また、室内管理の際には株に冷暖房の風が直接当たらないようにします。ですが、風通しよく管理したほうがいいのでサーキュレーターを回すことはおすすです。
水やり
水やりは、季節ごとに頻度や量を変えてあげましょう。水を与えるときは、株に水がかからないようにするのがポイント。
また、あまりにも水が足りないと、しわしわになります。しわが寄ったら水不足のサインです。
成長期の春と秋は、土の表面が乾いたらたっぷり水をあげます。目安はだいたい5~7日に1度程度。
夏は水やりの頻度を控え気味にします。朝や夕方などの涼しい時間帯に行ってください。暑い時間帯に水やりすると、蒸れることがあるので注意です。目安は月に1、2度程度。
冬も夏同様に回数を少なくします。株の凍結を防ぐためにもタイミングは比較的暖かい時間帯にします。
肥料
基本的になくても大丈夫ですが、もし施す場合は肥料は成長期の春と秋に行いましょう。薄めた液肥か少量の緩効性肥料を与えます。
土
初めて栽培する人には、市販の多肉植物の培養土がおすすめです。土質はふわっとした畑の土のようなもの、粒状のものと種類があるので、好みの製品を選ぶといいでしょう。
土を手作りしたい場合は、水はけを重視した配合にします。赤玉土と鹿沼土をベースにしてくん炭・ゼオライト・バーミキュライトなどを、1割程度混ぜて使用します。
植え替え・増やし方
1~2年に一度のタイミングで鉢がパンパンであれば植え替えをします。適時期は生育時期である春か秋がよいでしょう。
植え替えの方法は、鉢から株を抜き、適度に根を整理したら新しい鉢へ植え付けます。このときに、子株が増えてたら合わせて株分けをしてあげるとよいでしょう。
子株は手でポロッと外れますのでそのまま別の鉢に植えてあげましょう。
植え替えた鉢は一度たっぷり水やりをしたあとは日陰で1週間ほど管理して様子を見ます。