お庭づくりの豆知識や、日々のこと
毛虫駆除に効果的な対策3選をご紹介
こんにちは、GOOD2 GARDENです。
お庭に毛虫が発生!
ガーデニングをされてる方なら一度は経験あるのではないでしょうか。
毛虫は有害な毒針を持っているものがいてむやみに触るのは危険です。
今回は、そんな毛虫に効果的な対策についてご紹介します。
毛虫はおおきく2つに分けられます
毛虫のほとんどは蝶や蛾の幼虫で、種類はたくさんいます。
毛虫といえば毒を持っていて刺されると炎症を起こすイヤーな虫、という印象ですが、実は毒を持っている毛虫は、全体の20%程度。実際に毒を持っている毛虫と、毒を持たない毛虫の主なものをご紹介します。
<毒を持っている毛虫>
チャドクガ
黒い体にオレンジと黒の縞模様をしており、いかにも毒々しい容姿をしています。その針は約600万本ほどといわれ、抜けやすいのが特徴です。この毛に触ると激しいかゆみを伴う皮膚炎を起こし2~3週間と続くこともあるようです。死骸や抜け落ちた毒針毛に触れても皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。
ドクガ
ドクガはチャドクガににた毛虫。黒にオレンジの縞模様が入っており、全身に無数の毛が生えています。
毒針はチャドクガと同じで数が多く、触れただけで人の皮膚に被害を及ぼします。
イラガ
イラガの見た目は特徴的ですぐにそれとわかります。見るからに刺されたら痛そうなこのとげは、実際でもスズメバチに刺されるのと同じくらい痛いと言われています。あまり多くはありませんが、見かけたら要注意です。
マツカレハ
マツカレハは白とオレンジの縞模様の身体で毛虫の中でもかなり大型なのが特徴です。ドクガと比べると毒性は強くありませんが、刺されると激痛です。かゆみは1~2週間続くといわれています。
<毒を持っていない毛虫>
マイマイガ
体長5~7センチ前後の毛虫です。体毛が長く一見毒を持っていそうな容姿をしていますが、毒は持っていません。
春から初夏にかけて発生し、広葉樹や針葉樹、草花など様々な葉を侵食して生息しています。
ご紹介したように、毛虫には毒ありとなしの2種類にわかれますが、たとえ毒がなくてもせっかく育てた草花も毛虫に食べられてしまうので、毛虫対策をする必要があります。
駆除する場合の注意するポイントは
毛虫が発生する条件は、天敵となるスズメバチや鳥類がいない環境下で葉の裏にまとまって卵がふ化した場合などに大量発生します。一般的に暖かくなった4月~11月頃に発生するのでこの時期は特に毛虫対策に気を配る必要があります。
毛虫は葉の裏側に産卵します。特にカキノキやバラ科の木の葉に卵を産むことが多いです。もしお庭に植えている場合は注意が必要です。
注意するポイントとして、まず第一に「毛虫に触れないこと」です。もし駆除したとして、死骸でも触ってはいけません。直接触ることなく、割りばし等を利用して処分しましょう。自分で駆除する場合はなるべく肌の露出を控えた格好をして、毛虫の毒から身を守ります。
それでももし、毛虫の毒針の被害にあってしまったら、
そんな時は少しでも症状を抑えられる、虫さされ専用の軟膏を常備しておきましょう。市販薬でも毛虫に効くとされている「ムヒアルファEX」などが販売されています。
では、具体的な毛虫対策法をいくつかご紹介します。
1. 熱湯処理
チャドクガなどの毒は50度以上の熱湯で無毒化します。チャドクガの特徴で大概の場合同じ枝に集団で付いていることが多いので、発見したら枝元から切り落としてしまいましょう。その際、毒針の被害にあわないよう、服装に注意して慎重に作業する必要があります。 切り取った枝は毛虫ごと、50度以上の熱湯に浸します。この方法だと駆除できるうえ、毒も同時に消えるので後からの処理に手間がかかりません。
2. 市販の駆除剤
もっと手軽な方法として、市販の殺虫剤を使用する方法。こちらのポイントは購入時にしっかり毛虫に効くタイプのものかどうかを確認して選ぶことでしょうか。購入の際は表示をチェックしましょう。
花や葉など、手の届く範囲に毛虫がいる場合はスプレー式殺虫剤を使用します。樹木全体等の広範囲に散布している場合、液体殺虫剤を散布する駆除がおすすめですが、この場合はかなり危険なので専門の業者を頼ることをおすすめします。
また、ご自身でされる場合は、薬やとげから身を守るため、肌の露出は避け、マスクとゴーグル、手袋などでしっかり準備してから行います。
また予防として、毛虫の発生を防ぐため、あらかじめ薬剤を使うのも効果的です。
葉や根元の土に薬剤を撒いておくタイプのもので、卵から羽化しても薬剤を食べた毛虫を駆除することができます。
死骸にもまだ毒があるので、処理する際は十分注意しましょう。
3. 殺虫剤を使用したくない方
家庭菜園やペットやお子様が近くにいる場合などはできるだけ、殺虫剤を使いたくないという方も多いのではないでしょうか。
市販の殺虫剤を使用したくない場合、さらにこまめなケアが必要になります。
酢・木酢液
殺虫効果はないので、駆除というより予防に役立てるために使います。酢や木酢液を嫌がる虫は多く、毛虫対策にも効果が期待できます。毛虫を寄せ付けず植物が健やかに育ちます。
酢・木酢液を毛虫予防に使う場合、ボトルに酢と水を1:3の割合で薄めて草木全体にスプレーして使用します。特に葉の裏や根本に効果を発揮します。ですが長期的な効果は期待できません。2週間に1回ほどを目安に散布する必要があります。
冬の間に葉の裏などを定期的にチェックして、卵を見つけたらすぐに熱湯をかけて処理しましょう。
まとめ
毛虫をみかけたら、まず、触らない、これが一番重要です。毛虫は気持ち悪い見た目なだけでなく、毒を持った毛虫に触ってしまったらかゆみや痛みを伴い、危険です。
また、毛虫の数が少ないうちはご自身で駆除も簡単に済む場合もありますが、大量に発生してしまってからの駆除は非常に手間がかかり危険を伴いますのでその場合は専門の業者に依頼するのもひとつです。
ガーデニングや家庭菜園をしていると毛虫の被害は避けては通れない問題といえます。
しっかりと予防して、発生した場合は早めに駆除。これが一番のポイントです。
その際はぜひ、安全な範囲内で駆除してくださいね。
それでは楽しいガーデニングライフを♪