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アブラムシが大量発生!効果的な駆除方法
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
お庭の植物にアブラムシが大量発生!
ある日お庭の草葉をみたら、アブラムシがびっしりついていて、びっくりされた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。厄介なことにアブラムシは1年を通じて発生する害虫です。
大切に育てている植物からアブラムシの被害を守るための、効果的な予防と駆除の方法をご紹介します。
アブラムシはなぜ増える?
アブラムシが活発になるのは特に春と秋の過ごしやすい気候の時期に発生しやすくなります。暑さに弱いために夏には比較的少なくなりますが、秋になると羽根のついたアブラムシがやってくるようになり繁殖して再び発生します。冬は卵の状態で越冬するサイクルで1年を通じて発生する厄介な害虫です。
アブラムシ1匹はとても小さいので見すごしがちですが、すぐに大量に群棲して目につきます。多くの種類があり、大きさは2〜4mm程度のものが多いです。体の色は、濃い緑や淡い緑、赤や黒、茶色や黄色など様々あります。
アブラムシ個体の体は柔らかく、口針を突き刺して植物の汁を吸い取ります。大量発生すると植物が弱る原因になります。また、アブラムシの排泄物は甘い液体で甘露と呼ばれていて、アリの好物となります。アリが集まることによりアブラムシの天敵のテントウムシを遠ざける共存関係となり、アブラムシの繁殖を助けます。加えてこの甘露が付着した部分はカビが発生しやすくなり、カビからくるすす病になる原因になりえます。
もうひとつアブラムシが発生する原因として、肥料の成分にもよります。アブラムシの発生でお困りの場合は、チッ素成分の多い肥料は控えましょう。チッ素成分は葉で合成されるアミノ酸の数を増やします。これがアブラムシの好物なので寄ってきてしまいます。
ほかにも、葉が茂ってうっそうとした場所ではアブラムシが発生しやすくなってしまいます。日当たりと風通しよく保って発生を抑えましょう。
駆除方法はおおきくふたつ
アブラムシの駆除方法は大きくふたつにわかれます。ひとつは農薬を使った方法、もうひとつは無農薬の方法です。いずれも一メリットとデメリットがありますので、ケースバイケースで使い分けすることをおすすめします。
農薬を使った方法
殺虫剤
アブラムシの駆除方法として、手軽に効率が良い方法として殺虫剤が挙げられます。効果的なタイミングとして種まきや植え付けの時に使用する方法があります。殺虫剤の主なものにアブラムシ以外の害虫まで効果が期待できるオルトラン類があります。
アブラムシだけを駆除したい場合はベストガード粒剤やモスピラン粒剤が約1~2カ月程度の効果が期待出来ておすすめです。
その他、病気の予防と治療が一度にできる便利な殺虫殺菌剤ベニカXシリーズもおすすめです。
デメリットとして、農薬ばかりにたよりすぎると、耐性のあるアブラムシが出てきてしまう、ということと家庭菜園などの場合は農薬使用に気を使うことでしょうか。
アブラムシ対策は他の害虫と比べて、農薬を使わない対処法が多くあるのも特徴のひとつです。
それでは、農薬を使わない方法をいくつかご紹介していきましょう。
農薬を使わない方法
粘着テープ
アブラムシの数が少ない時期にはこちらが効果的です。粘着性のあるテープでペタペタとアブラムシを取り除きます。
また、アブラムシは黄色い物に集まる性質があります。その性質を利用した、黄色の粘着板を設置して駆除する製品も市販されていますのでこちらを利用するのもよいでしょう。
天敵テントウムシ
アブラムシの天敵はテントウムシです。その他にもカゲロウ、ヒラタアブや寄生バチなどを寄生された植物の周りに放つという対処法があります。特にテントウムシは大食家でアブラムシをよく食べるので無農薬栽培の農法でも見かける方法です。
苦手なハーブを混植する
ハーブの香りでアブラムシの忌避効果をもたらします。ヨモギ、セージ、バジル、ミントなどの香りはアブラムシが寄り付きにくいコンパニオンプランツとして知られています。
また逆に、チャイブはアブラムシを引き寄せるハーブとして知られています。チャイブに寄せ付けて他の植物を守るおとり植物として利用する方法があります。
牛乳スプレー
天気のよい乾燥した環境に向きます。牛乳と水を1:10の割合で混ぜたものをスプレーする方法です。牛乳自体に殺虫効果はありませんが、牛乳成分が乾燥して固まることによりアブラムシを窒息させる効果があるので駆除方法として使用されます。
デメリットは、散布した牛乳を放置するとニオイだったりカビの原因になりますので、牛乳が乾燥した段階で水を散布して牛乳を洗い流すことをおすすめします。
木酢液スプレー
木酢液は木炭などを焼くときに出る水蒸気や煙を冷やし、液体にしたもの。強い燻製の香りがあり、アブラムシが苦手なニオイと言われています。木酢液の原液は強酸のため必ず100倍~500倍に薄めたものをスプレーして使用しましょう。
唐辛子を漬けたアルコールスプレー
唐辛子を漬けたアルコールを水で薄め、植物に吹きかける方法です。唐辛子に含まれるカプサイシンはアブラムシが苦手とされています。アルコール度数35度以上のお酒に唐辛子を1カ月程度漬け込んだものを300倍程度に希釈してスプレーして使用します。注意点として、皮膚につかないようにしたり、目に入らないように気を付けましょう。
アブラムシの発生を予防する
アブラムシが大量発生する前に、気を付けたいポイントもご紹介します。これらを押さえておくだけでも効果がありますので、対策として上手に利用しましょう。
- アブラムシが好むチッ素系の肥料を与えすきないように注意する。
- アブラムシは日光が苦手。その性質を利用して、株本をアルミホイルやアルミシートで覆い、地面から日光を反射させて葉の裏にいるアブラムシを退ける予防法があります。
- 防虫ネットで植物を覆う方法。
- 共存関係になるアリを駆除する。
- 庭の定期的な剪定で風通しよく保つ。
まとめ
いかがでしょうか。
たかがアブラムシ、されどアブラムシ。
大事なお庭の植物をアブラムシから守るために、知っておきたい効果的な対策をご紹介させていただきました。
これらの対策を上手に組み合わせて、ご自身のアブラムシ対策にお役立てください。
素敵なガーデニングライフを♪