お庭づくりの豆知識や、日々のこと
カレックスの育て方
地植えをすればグランドカバーとなり、洋風、和風どちらにもマッチします
カレックス
世界中に多くの種類がある、線の細い草姿のカレックスは、非常に生育おう盛で根をがっしりと張ります。暑さ、寒さにも強く栽培しやすいです。細い葉の草姿を楽しむ植物でグラウンドカバーや寄せ植えに人気です。
植物名:カレックス
学名:Carex
科目:カヤツリグサ科
属名:スゲ属
原産地:世界各地
特徴
カレックスはスゲ属カヤツリグサ科で大きさは30センチから120センチほど。全世界に2000種以上あるといわれ、広く分布している植物です。日本には約200種ほどが自生しています。毎年育つ多年草のものが多いなか、1年で枯れる一年草の種類もあります。地面から細い葉を出して茂る草姿は繊細なイメージですが、地中の根はしっかりと張るので、路肩の土留めに使われたりもします。
細い葉の草姿を鑑賞する植物で、葉の幅が広いものからワイヤーのように細いものや、色が緑色から、斑入り、ブロンズ色のものなど多種あり違う数種を組み合わせて植えて楽しめます。花穂もつけますが、多くは鑑賞価値があまり高くありません。
繊細な草姿は、他の草花と一線を画すために、寄せ植えのアクセントに使われたり、グランドカバーに使われたりと用途は広く、人気があります。
環境
カレックスはとても強い植物であまり場所を選びません。日当たりから、半日陰でも十分育てることができます。
中でも白い斑が入る品種のカレックスは比較的日差しに弱い傾向がありますので、半日陰で育てます。また、銅色や黄色い葉をつける品種では、むしろ日当たりが少ないと色が悪くなる性質があるので日当たりのよい場所で育てます。
いずれにしても、基本的な生育には大きく影響しませんが、観賞価値を高めるためには場所にも気を配りましょう。
水やり
カレックスは非常に乾燥に強く、手間のかからない植物です。地植えの場合は、根が定着すれば降雨のみで大丈夫。しかし真夏の乾燥時期には水やりをしてあげましょう。鉢植えの場合は、地植えより土が乾きやすいので土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料
基本的に必要ありません。植え付け時に、緩効性化成肥料を土に混ぜておくとこで十分です。
ですがもし生育が悪い場合などには、ごく薄めた液体肥料をあげるのもよいでしょう。
土
カレックスは乾燥には強いですが、湿気を嫌います。土は、水はけがよく、通気性のよい用土を用意します。市販の培養土でも大丈夫です。配合土の場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて使います。
剪定・手入れ
カレックスはとても強い植物で手入れは基本的に不要ですが、古くなると色があせてくるので刈り込みをします。
3月に葉を刈り込むと、4月以降に新しい葉がよく伸びてきて、見栄えがよくなります。
枯れた葉はそのままにしておくと美観を損ねるので付け根から切り取りましょう。