お庭づくりの豆知識や、日々のこと
パンパスグラスの育て方
1mのものから3mほどに成長するものもある、イネ科の大型植物
パンパスグラス
南アメリカ原産のイネ科の多年草です。植え付けてからはほとんど世話する必要がありませんが、植え付け前には土づくりや水やりなど少しだけ管理が必要です。また寒さには若干弱いので、冬越しの方法を覚えておくとよいでしょう。
植物名:パンパスグラス
学名:Cortaderia selloana
別名:シロガネヨシ
科目:イネ科
属名:シロガネヨシ属
原産地:南アメリカ
特徴
パンパスグラスは、南アメリカ原産のイネ科の多年草です。草丈1m前後に成長する矮性のプミラと、草丈3mほどに成長する高性種のセロアナなどがあります。花穂の色は、白色や黄色、ピンク色などがあります。ススキの仲間で、葉がギザギザしていますので素手で触って手を切らない様にしましょう。
強い植物なので植えっぱなしでも十分育ちます。しかしあまり放置すると、こぼれ種から増えて広がりますので自然繁殖してほしくない場合は、花穂を適度に剪定するなどの管理が必要になります。ガーデンデザインを考えながら植えましょう。
秋の風に吹かれて、ふわふわの穂が揺れる姿がとても美しいパンパスグラスは、秋らしい切り花としても重宝します。またドライフラワーとしても人気です。
環境
日当たりのよい日なたを好みます。根がしっかり張るので、風が強い場所でも育ちます。寒さには強く、気温ー2℃までなら大丈夫です。ただし、地面が凍る場合は枯死する場合がありますので、冬前に株元を枯れ葉や腐葉土などで覆ってマルチングして防寒しましょう。大きく育つので、鉢植えには向きません。
水やり
パンパスグラスは、根づくまではしっかりと水やりをしますが、根づいたあとは、ほとんど水やりは不要です。一度根を張ると強く根を張るので、耐暑性、耐寒性があり強い植物です。
肥料
基本的に肥料は必要ありませんが、株の植え付け時に花壇用の粒状肥料を土に適量混ぜ込むか、株元に置き肥をするとよいでしょう。
土
水はけと保水力を必要とします。大きく育つので地植えが基本なので、庭の水はけが悪い場合は腐葉土を混ぜ込んで水はけをよくしましょう。
剪定・手入れ
パンパスグラスは、非常に強い植物なので、植え付け後は施肥や水やりは特に必要ありません。
冬に古い穂や枯れ葉があれば新芽が出てくる前に剪定します。あまりにも背が高く茂った場合は、根本から何本か切ってすくようにしてあげると見た目がスッキリしますよ。
また、自然繁殖して広がるのを抑えるために、古い穂から定期的に切り取り間引きましょう。こぼれ種を防ぎます。