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サルスベリの剪定をわかりやすく解説!夏剪定・冬剪定・「こぶ」について
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
今回はお庭のサルスベリに役に立つお話!
おうちのお庭にサルスベリを植えられているところを実際に多くみかけます。
植えてから、わかることってありますよね。サルスベリって意外にもこんなにすぐ大きく成長するんだ!と実感する方、多いのではないでしょうか。
そうなんです。フリルのような花をたくさん開花させ、夏空によく似合うサルスベリですが、生育も旺盛で放っておけばどんどん大きく広がってしまう木でもあります。
ポイントは剪定時期とちょっとしたコツにあります。
それでは、ご紹介していきましょう♪
「サルスベリの育て方」←こちらもチェック
サルスベリの剪定時期は年2回!
サルスベリは、成長が早い木。日当たりさえよければどんどん大きく育つので、樹形を保つために剪定が必須です。所説ありますが、剪定時期は、おもに夏と冬の年2回といわれています。このように、年2回剪定することを2度切りと呼びます。
2度切り剪定とは、冬の落葉期に強剪定をしてバッサリ切り詰めて、夏は開花後に不要な枝を切り落とす剪定をし、秋にも花を咲かせる方法のことです。
サルスベリの花をより長く楽しむためには必要なお手入れです。
夏剪定のコツ
サルスベリの夏剪定 適時は、8月上旬です。まだ開花期で花が残っていてもったいない気がするかもしれませんが、終わりかけの花房の下から2~3節ほどまでの枝を切り戻します。
もし切り戻さないでそのまま放置すると花が咲きすぎてしまう場合があり、花が多すぎて栄養不足になって貧弱な花しか咲かなくなってしまいますので、この時期の剪定は躊躇なく行いましょう。
また、夏剪定はサルスベリ全体の風通しをよくし、病害虫対策にも効果的。夏剪定は不必要な枝を切り落とす程度の軽めの剪定で大丈夫です。すると脇芽が出て、剪定後の秋ごろには新しい枝先にもう一度花をつけます。切り戻しによって枝数が増えてるので花もたくさんつきボリュームアップます。
冬剪定のコツ
サルスベリの冬剪定 適時は、落葉した、休眠期の12~3月ごろ。サルスベリは紅葉を楽しむことができますので、葉が落ち切ってから剪定を行います。休眠中の負担が少ない時期にしっかり強剪定を行います。この時に大きく広がった樹形を整えたり小さくしたりします。
幹から飛び出している枝や、内側に向かって伸びている枝など、樹形を乱すような枝はつけ根から切り落としていきます。
とくに株元から生えてくるひょろっとした枝の ひこばえ はサルスベリによくみられる枝で、そのままだと樹形を乱しますので不要な枝です。見つけたらすぐ付け根から剪定してしまいましょう。
これらの冬剪定を新芽が出始める前の3月には済ませておきましょう。
サルスベリの「こぶ」
サルスベリというと、「こぶ」のイメージを思い浮かべる人も多いと思います。あのこぶは自然にできたものではありません。サルスベリは毎回同じ個所を剪定すると、切り口が肥大してこぶ状になる特徴があります。
もし、こぶのない樹形を保ちたい場合は、同じ場所で剪定するのを避け、ずらして剪定するようにしてください。
また、できてしまったこぶをどうしても切りたい場合は、冬剪定でこぶの付け根から切り落とします。その時に必ず切り口に癒合剤を塗ることを忘れてはいけません。病害虫対策として必要です。
一方で、「こぶ仕立て」という剪定方法があります。
「こぶ仕立て」
毎年同じ場所の枝を切ることで、あえて枝先にこぶを作る剪定方法です。同じ場所を切ることによって他から余分な枝が生えてこないように防ぎます。剪定方法として、細い枝を切り落とし、太い枝を残すように剪定します。太い枝だけを残すと、花芽がこぶから生えた枝にあつまり大きな花を咲かせることができます。
またこぶを作ることで幹や枝が湾曲した樹形もサルスベリの魅力です。自分の好みに仕立ててみるのも楽しみのひとつです。
まとめ
サルスベリは夏を代表するキレイな花を咲かせる人気の庭木です。日当たりさえよければ、初心者でもそだてやすく、花期が長く楽しめるところも魅力です。そんなサルスベリですが、毎年きれいな花をたくさん咲かせてなおかつ樹形を美しく保つには、剪定が大事なポイントということはおわかりいただけたのではないでしょうか。
とはいえ、2度切りする手間だったり、自分で剪定するのが難しいと感じる場合は、剪定業者に依頼してしまうのもありです。失敗のリスクがなく、プロに任せたほうが精神的、身体的な負担も少なく済みます。
ご紹介した剪定時期やコツを参考に、ご自身にあった方法で上手に管理して毎年の開花を楽しみましょう。
GOOD2 GARDENは神戸を中心に関西周辺のお庭の剪定作業を行っています。お庭のご相談・お見積り依頼など、お気軽にお問い合わせください。