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サボテンの花を上手に咲かせる方法!管理のコツと開花の条件を解説します
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
今回は、とってもキレイな「サボテンの花」のお話です。
ご自宅でサボテンを育ててらっしゃる方も多いのではないでしょうか。あのトゲトゲの見た目からは想像できないほど、とてもキレイな花が咲くことをご存じでしょうか?いまでは100円ショップでも売られていたりと、幅広く取り扱われているサボテン。トゲのある独特のフォルム自体も可愛いものですが、せっかく育ててるのならサボテンのキレイな花を咲かせてみませんか♪
サボテンの花を咲かせるためにはきちんと条件を整える必要があるんです。今回は、サボテンの花を咲かせる方法として、管理のコツと、開花に必要な条件をくわしく解説していきます。
それではいってみましょう!
- サボテンとは、花を咲かせる理由
- 条件その1 日光に当てることと水やりの頻度
- 条件その2 休眠期をしっかりつくる
- 花が咲かない主な理由
- 花サボテン おすすめ
- まとめ
海外の花サボテン市場の様子
サボテンとは、花を咲かせる理由
サボテンとは、
サボテン科に属する植物の総称で、多肉植物の一種です。刺座(しざ)といわれるトゲの生え際につく綿毛のようなものや、アレオーレというトゲを生じる部位をもっているものを一般にサボテンと呼びます。
サボテンが花を咲かせる理由は、
ズバリ、「子孫を残すため」に花を咲かせます。サボテンの自生地は、砂漠などの、水と栄養の乏しい場所です。わずかな期間の雨季にむけて活動を抑えて休眠しながら厳しい環境を乗り越えます。そして、雨期になると活動を再開し、水分を補給して生長期を迎えます。一斉に成長期を迎えるこのチャンスを逃すまいと、花を咲かせて種を作り、子孫を残すのです。
また、多くの種類で夜に花を咲かせる特徴を持ちますが、それにも理由があります。サボテンも他の植物同様、受粉して種を作ります。砂漠やそれに近い環境下で受粉するためには、夜行性のコウモリや虫の力に頼るところが大きいためです。花粉を運んでもらいやすくするために、多くの種類のサボテンは夜に花が咲きます。
この他にも、サボテンの花が咲く条件があります。その条件を満たしていなければ花が咲くことはありません。とはいえ、特別なことではありません。日頃の管理に、日光と水の与え方と休眠期を作ることがその条件になります。
それぞれ詳しく解説しますね。
条件その1 日光に当てることと水やりの頻度
サボテンの花を咲かせるのに必要なコツとは、ズバリ自生地に近い環境を作る、ということです。サボテンの開花のメカニズムとして、活動を抑える「休眠期」をおくことと、休眠期の後に十分な「日光」と「水分」を与えることにより、「生育期」に種を作り出そうとして花を咲かせます。
春と秋は成長期
春と秋は、サボテンの成長期。この時期は、なるべく晴天を選んで、水やりをしましょう。鉢底から水が溢れるくらいたっぷりとお水をあげるのがコツです。その際に、鉢底にたまった水は必ず捨てます。水やりの頻度はだいたい、2週間に1回くらいが目安です。成長期のサボテンの水やりで注意したいのが、水のあげすぎによる根腐れ。土中の水分が高すぎる状態が続くと根が弱ってきますので、よくく観察して調整しながらあげましょう。
そして、大事なのが日光を当てる、ということ。成長期のサボテンには日光は欠かせません。日光が不足すると花芽が育たないのでサボテンの置き場所には気を配りましょう。ただ、直射日光が苦手な種類も多いので、その場合はやわらかい光の入る窓辺など、直射日光を避けた場所に置きましょう。
条件その2 休眠期をしっかり作る
サボテンの花を咲かせるために、休眠期には水やりを控えて活動を抑えるように促し、しっかりと休ませることがポイント。
夏と冬は休眠期
サボテンは、しっかりとした休眠期を迎えることで生命の危機を感じ、生育期に子孫を残そうと開花するメカニズムを持っています。日本では、主に夏と冬に休眠期を迎えて、その時期は水をほとんど与えずに管理して生育期に備えるように促します。
日本の梅雨
梅雨は多湿気味になりやすいので、サボテンには過ごしにくい時期です。屋外の場合は雨が当たらない、風通しのいい場所を選び管理します。水やりは控えます。
サボテンの花を咲かせる管理のコツは上記の2つの条件を満たすだけ、なんです。
サボテンは土から栄養をもらうため、肥料も必要ありません。しっかりとした休眠期と、成長期にたっぷりの日光と、十分なお水があれば大丈夫。
それでも花が咲かない・・・とお悩みの場合には、以下の理由が原因かもしれません。
ひとつづつ、解説していきましょう。
花が咲かない主な理由
日照が原因
- 直射日光に当たりすぎた
サボテンの自生地は日差しがきつい砂漠ですが、多くのサボテンは砂漠の岩場の影などで育ちます。そのため、直射日光を苦手とする種類も多いです。理想的な場所はやわらかい光の入る窓辺などがよいでしょう。 - 夜でも明るい場所で栽培している
夜に咲くメカニズムを持つサボテンには、1日中明るい場所に置くと、生育リズムが乱れて花が咲きづらくなります。街灯の近くなど、夜も明るい場所に置くのは避けたほうがよいでしょう。 - 日光不足
屋内で管理していると、単純に日光不足の場合も考えられます。成長期にたっぷりと日の光が必要ですので、屋内で育ててる場合は、少なくとも1日に3~4時間は日光に当てるようにします。
水やりの管理
- 水のあげすぎ
成長期に水が必要なサボテンですが、土中が常に湿っていると根腐れをおこして株が弱くなってしまいます。成長期の水やりの目安は月2回くらいですが、水やりの前に土中の水分量を確認して、まだ十分湿っているようなら水やりを遅らせて数日様子みる、などの調整が上手な管理のコツです。 - 水が足りない
休眠期は水を控えますが、成長期に入ってもなお水やり控えめが続くとなかなか成長期に入りづらくなります。土中の状態をチェックして水やりをする場合は、鉢底から水があふれるくらいたっぷりと与えます。そのあと鉢底にたまった水は必ず捨てましょうね。
株が十分に育っていない
サボテンの中には花を咲かせるには年数が必要な種類があります。株が十分に育っていないと開花することはありません。たとえば、よく知られる「月下美人」は、5年ほど育て続けないと花を咲かせません。育ててるサボテンの種類と開花時期をあらかじめ、確認しておくとよいですね。
根づまりをおこしている
成長がゆっくりのサボテンですが、何年も同じ鉢のままだと根づまりをおこしている場合があります。鉢で育てていると土の状態も悪くなりますので、1~2年を目安に植え替えを行って、育ちやすい環境にしてあげましょう。
花サボテン おすすめ
サボテンにも他の植物同様、花言葉が存在します。「燃える心」「偉大」「暖かい心」「枯れない愛」です。砂漠の過酷な環境でも育つところから、「偉大」や「枯れない愛」といわれ、赤や黄色、白色と鮮やかな花色が多いことから「燃える心」「暖かい心」とつけられた花言葉のようです。
象牙丸
メキシコ原産のサボテン象牙丸は、こんもりした茎に鋭いトゲを生やした姿です。見た目は硬く見えても触ると多肉植物のようにやわらかいのが特徴です。夏の終わりに、大きめの花を天井に咲かせます。
マミラミア
マミラリア属サボテンは小型な種類が多く、綺麗な花が咲くサボテンの1つです。 マミラリア属のサボテンは、それぞれ形やトゲの特徴が違い、400種類以上もあると言われています。
アイロステラ
アイロステラ属のサボテンは小型な種類が多く、綺麗な満開の花を咲かせます。
月下美人
月下美人は、クジャクサボテン属に分類される着生サボテンの一種で、美しい花を咲かせることで知られています。濃厚な香りが特徴で、夜に開花し、朝になるとしぼんでしまう様子から、「美人薄命」の花言葉をもちます。
ジャコバサボテン
スクルンベルゲラ属サボテンの一種です。ブラジルの高山が原産地で、良く出回っている品種の一つです。
緋牡丹(ヒボタン)
緑色のサボテンではなく、赤や黄色、ピンクなどの可愛い色をしたサボテンで実際は花ではありません。緋牡丹は、通常の緑色のサボテンを台木にして、接木されて育つカラフルなサボテンの一種。. 台木になっている種類のサボテンは三角柱が多く使われています。
まとめ
いかがでしょうか。
サボテンを育てている方で、花を咲かせてみたい、と思われたみなさま。
ちょっとした管理のメリハリをつけることで、サボテンの花をみることができますよ。
あと、サボテンのキレイな花を楽しんだ後は、そのまま放置するのはよくありません。サボテンの花が咲いた後、花がしぼんだらそっと摘み取りましょう。
素敵なガーデンライフを♪