お庭づくりの豆知識や、日々のこと
人気の庭木『トネリコ』と『シマトネリコ』の違い、ご存じですか?
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
今回は、
ご存じですか?人気の庭木、「トネリコ」と「シマトネリコ」の違いについて♪です。
1枚目がトネリコで2枚目がシマトネリコ
一見しただけでは、見分けるのが難しい「シマトネリコ」と「トネリコ」。
それぞれに違いや特徴があるのをご存じですか?
園芸店で庭木を選ぶ時や庭作りで造園業者に依頼する際などに、この人気の高い庭木の違いついて、知っておいてほしい特徴をご紹介します。
一般的に、同一品種と思ってる方も多いので、正しく理解して違いのわかるガーデナーになりましょう♪
それではいってみましょう!
- トネリコ
- シマトネリコ
- 「トネリコ」と「シマトネリコ」の見分け方
- まとめ よりイメージに合ったほうを選ぼう
トネリコ
植物名:トネリコ
学名:Fraxinus japonica
英名:Japanese ash
科目:モクセイ科
属名:トネリコ属
原産地:日本
花言葉:威厳、偉大、服従、高潔
トネリコの特徴『落葉樹』
トネリコは日本が原産地のモクセイ科の落葉樹で、高さ10m〜15mほど大きくなる高木で一般的な庭木の中でも成長が早い特徴があります。
日本原産なので、昔は広く田んぼの畔などに植えられて「はざ木」として田園風景の一部となっていました。はさ木は、漢字で「稲架木」と書きそのまま、稲を架ける木として使われていました。刈り取った稲を干して乾かす作業を「はさかけ」といいます。はさ木の間に横木を渡してその上にはさかけしていました。
「はさ木並木」と「はさかけ」
トネリコが使われたのには、水田脇の湿った環境下でもまっすぐよく育ち、成長も早かったため、などの理由があります。
シマトネリコ
植物名:シマトネリコ
学名:Fraxinus griffithii
英名:Griffith’s ash
科目:モクセイ科
属名:トネリコ属
原産地:台湾、中国、インド、フィリピン、沖縄
花言葉:偉大、服従、高潔、思慮分別
シマトネリコの特徴『常緑樹』
シマトネリコもモクセイ科の同じトネリコ属で5m〜20mほど大きく育つ高木です。原産地は、名前に「島」とつくように、琉球諸島や台湾に分布しています。トネリコと一見似ていますが、大きな違いは、トネリコが落葉高木に対してシマトネリコが常緑樹という点です。
また、トネリコがあまり剪定を好まず、剪定により樹形が乱れたりすることがありますが、シマトネリコは剪定によく耐え、樹形もきれいに保ちます。シマトネリコはもともと本州に分布しない植物ですが、冬に葉が散らず、花も楽しめるため、最近では庭木や植木によく使われるようになっています。
『トネリコ』と『シマトネリコ』の見分け方
葉の違い『トネリコは落葉樹で葉が薄い、シマトネリコは常緑樹で葉が厚く光沢がある』
花の違い『トネリコは花弁無、茶色い雄しべが目立ち、シマトネリコは白い花弁をつける』
シマトネリコ
シマトネリコの花には白い花弁があり、5〜6月に樹冠を彩ります。その年に伸びた枝先や葉の付け根に短毛のある花序ができ、雌雄の小花を円錐状に咲かせます。
まとめ よりイメージに合ったものを選ぼう
「トネリコ」は窓辺の日差しよけに、「シマトネリコ」はシンボルツリーにオススメ
庭のシンボルツリーとして植える人も多いトネリコとシマトネリコですが、大きな違いは冬場に落葉するか、常緑で葉が残るか、という点です。よく見ると葉と花の印象にも違いがあることがお分かりになったかと思います。
トネリコもシマトネリコも明るい緑色の葉の色を持ち、さわやかな印象を与えます。
トネリコは窓辺の近くに植える庭木として、暖かい時期の目隠しや真夏の日差しよけに、冬は落葉するので逆に日当たりを生みます。1年を通じて季節を感じられるのも魅力的な庭木です。シマトネリコより、和風の庭に合うのがトネリコです。
シマトネリコは1年を通じて常緑なので、1本でも庭のシンボルツリーとして植えることができます。樹形が美しいのと、細かい葉枝から降り注ぐ木漏れ日がおしゃれなので洋風のお庭によく似合います。ですが、成長が早いので定期的な剪定が必要となります。
またシマトネリコは、半日蔭でも育てられますので、お庭でも場所を選ばない利点があります。室内で観葉植物のようにして育てることもできるので人気があります。
いかがでしょうか。
一見して見分けがつきにくいトネリコとシマトネリコですが、実は特徴と魅力に大きな違いがあります。
おうちのお庭づくりや植栽の際に参考にしてくださいね。
それでは、素敵なガーデンライフを♪