庭木としては5m程度の高さが多いですが、自然のままに成長すると10mを超えることもあります。
お庭づくりの豆知識や、日々のこと
イロハモミジの育て方
古くから日本に自生し、秋になると、目を引く真っ赤な紅葉が楽しめる落葉高木
イロハモミジ
和風のお庭によく植栽されますが、優しい雰囲気があり、意外にもナチュラルガーデンにも良く合います。
秋の紅葉時期はもちろんのこと、新緑のやわらかい葉、夏の青々とした葉の隙間から日が差し込む様子も魅力的。シンボルツリーとしても人気です。
植物名:ヤマモミジ
学名:Acer palmatum
和名:イロハカエデ
科目:ムクロジ科
属名: カエデ属
原産地:日本、東アジア
花言葉:調和、大切な思い出、美しい変化、時勢
特徴
イロハモミジはムクロジ科カエデ属の落葉高木です。カエデ属の中で最も有名なのがイロハモミジで、紅葉と言えばこの木をさすことが多いでしょう。紅葉の様子をイメージしがちですが、春から夏の間の新緑から青葉の様子なども魅力的な樹木で、新緑と紅葉が大変美しい落葉樹としてお庭のシンボルツリーに人気があります。
1年を通じて葉色の変化を楽しめるのが魅力的で、は5月頃に鮮やかな新緑で、秋にさしかかると黄みがかった赤に変化し、晩秋には真っ赤に染まります。
花は春ごろに小さな赤い花をつけますが、一見して花とはわからないほど小さいです。
実には2枚の羽に似た部分がついていて、翼果(よくか)と呼ばれます。タンポポの綿毛みたいに種を遠くまで飛ばして、いく特徴を持ちます。
また、育て方次第では鉢植えや盆栽としても楽しむことができます。
環境
イロハモミジは日当りの良い所を好みますが半日陰でも育ちます。
乾燥は苦手ですので、特に夏場の極端な乾燥に気を付けます。葉焼けをおこす場合があるので西日が強い場所はおすすめできません。
また、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)に注意します。木の下におがくずのようなものが落ちていたら幹の中に侵入している可能性があります。適切に対処しましょう。
詳しくはこちら→ 『 カミキリムシの対処法を教えてください! 』
水やり
庭植えの場合、根付いてからの水やりは必要はありません。
鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
比較的、乾燥に弱いので、水を切らさないように気を付けます。水やりの際のコツとして、葉にも水をかけてあげましょう。乾燥がちになると葉の端からチリチリと丸まってしまいます。葉水を適宜することによって見た目もきれいに保ちます。
肥料
あまり必要としません。植え付け時に堆肥を周囲に混ぜこむ程度で大丈夫です。また、冬の落葉後に緩効性肥料を株元に与えます。
土
イロハモミジは保水性のある肥沃な土を好みます。植え付け時に腐葉土などの堆肥を混ぜることと、乾燥を防ぐための水やりをすれば問題なく育ちます。
剪定
イロハモミジを剪定するのに最も適した時期は、落葉後の休眠期間である11~2月。
放っておくと枝が混みあってきますので落葉期に樹形を整えるために強剪定をします。樹形は横に枝を広げるようにすると美しいです。他の種に比べイロハモミジは葉が小さく、細かく枝分かれします。剪定をしないと樹形が乱れます。
冬に樹形を整えるために強剪定しますが、春に徒長枝が目立つようならば枝の元から切ります。