お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ヤマコウバシの育て方
秋にきれいな紅葉をみせ、冬になっても葉が落ちないことから縁起の良い木として知られる
ヤマコウバシ
ヤマコウバシは害虫に強く、水やりも手間がかからなく、成長もゆっくりでガーデニング初心者むけといえます。秋になるときれいなオレンジ色に紅葉し、冬になっても葉が落ちないという点で縁起物として知られてから近年人気が出てきた樹木です。
植物名:ヤマコウバシ
学名:Lindera glauca
和名:山胡椒、モチギ、ショウブノキ
科目:クスノキ科
属名: クロモジ属
原産地:日本
特徴
ヤマコウバシはクスノキ科クロモジ属の木です。春に黄緑に近い色の花を咲かせ、秋に赤やオレンジに紅葉する姿が美しいです。高さ2~7mで、樹皮は茶褐色で皮目があります。紅葉の後の枯れた葉が冬でも落葉せずに枝に残る特徴から合格祈願のお守りとして「落ちない」縁起物の木として知られています。
漢字では「山香ばし」と書きますが、手で葉をもむとしょうがのような香ばしい匂いを放つことからその名前がついたといわれています。
夏を過ぎたあたりから、オリーブの実を小さくしたような実をつけます。
以前はヤマコウバシは庭木として見かけませんでしたが、紅葉を長く楽しむことができ、縁起もよいとしられてから近年庭木として人気があります。
環境
土は選びませんが、午前中に日が当たり、午後には日陰になるような場所が適しています。
害虫にも強く、気温の変化に対してもある程度の耐性がありますが、直射日光が長時間あたる場所だと葉焼けをおこし、黒く変色してしまい、紅葉に影響がでるので注意しましょう。
水やり
庭植えの場合、根ついてしまえば自然降雨で大丈夫です。ただし真夏の乾燥する時期や、雨が降らない日が長く続くときなどには、朝や夕方に水をあげましょう。
植え付けてすぐ、根つくまでは、毎日しっかりとした水やりが必要になります。
肥料
春と秋に油粕などの有機肥料を置き肥として施します。
土
あまり土はえらびませんが、水はけのよい土を好みます。植え込み時に赤玉土や腐葉土を入れて、土を肥沃にするとよいでしょう。
剪定
ヤマコウバシは生長するスピードが早くありません。そのため剪定も頻繁に行うことはなく、枯れている枝や込み合っている枝があれば、それを切る程度にとどめます。強剪定には向きません。剪定する場合の最適時は7月頃もしくは11月以降の冬の間がよいでしょう。