お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ギンバイカの育て方
春に梅に似た花を咲かせるところから、銀梅花(ギンバイカ)と呼ばれる常緑低木
ギンバイカ
地中海沿岸が原産の常緑低木で、葉の密度も高いことから生垣としてもよく利用されます。ヨーロッパでは、マートルの呼び名でハーブとして扱われます。
植物名:ギンバイカ
学名:Myrtus communis
和名:銀梅花
別名:マートル、イワイノキ
科目:フトモモ科
属名: ギンバイカ属
原産地:地中海沿岸からヨーロッパ南西部
花言葉:高貴な美しさ、愛、愛のささやき
特徴
ギンバイカは、枝先に開花する白い花に芳香がある常緑低木の花木です。ヨーロッパのほうではマートルの名前でよく知られ手ハーブとして扱われています。厚めの革のような質感でツヤツヤしてる葉には油腺があり、葉をたたいたりもむことでつぶして、フルーティーな芳香を楽しみます。また、花後にオリーブに似た小さな果実ができ、秋に黒青色に熟せば食べることができます。刈り込みにも耐えるので、生け垣やトピアリーとして活用されたりします。このことから、庭木として利用価値がありますが、寒冷地では防寒が必要になります。
環境
日なたから明るい日陰まで幅広く植えることができます。日当たりがよいほうが花付きがよいです。温暖な地域に自生しているので耐寒性はあまりありません。日本では、関東より西の地域での生育が適しています。この地域でも、冬に冷たく乾燥した風が当たる場所での植え付けには向きません。植え付けの場所は、日当たりと寒風を防げるところがよいでしょう。
水やり
植えつけてから2年未満の株には、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをするようにしましょう。それ以降は自然降雨で大丈夫です。
肥料
肥料は2月ごろに寒肥として油かすなどの有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。
土
水はけの良い肥えた土壌が適しています。配合土の場合は、中粒の赤玉土、中粒の日向土、完熟腐葉土を1:1:1の割合で混ぜたものが適しています。
剪定
5月~7月頃に花が咲き、8月上旬には翌年の花芽ができるサイクルの為、剪定する場合は花後すぐに行うようにします。剪定は、全体の樹形から飛び出るような長い枝を切り詰めるほか、枯れた枝、込み合った枝、地面に向かって伸びている枝などを切り落とすようにします。
またこの他にも枝が伸びる成長に比べて、幹が太く大きく育つのが遅い特徴があるために、そのままにしておくと強風などで幹が倒れてしまうことがあります。全体的に枝葉が大きくなりすぎていたら、刈り込んで小さくします。