お庭づくりの豆知識や、日々のこと
お庭に自然の癒し空間を「イングリッシュガーデン」の作り方
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
ナチュラルなお庭と聞いていてまず多くの方がイメージされる、イングリッシュガーデン。
自然あふれた田舎の風景をイメージして、自然で柔らかな雰囲気に仕上げ、あまり整えず、植物を植えていきます。
イギリスは古くからガーデニングが盛んな国の一つです。イギリスで始まったイングリッシュガーデンは、自然でナチュラルな雰囲気が特徴のガーデンスタイルです。
今回は、基本のガーデンスタイルの中でも最も人気といえる、イングリッシュガーデンとその作り方をご紹介します♪
- イングリッシュガーデンとは
- イングリッシュガーデンの作り方
- イングリッシュガーデンおすすめデザイン
- イングリッシュガーデンにおすすめの植物
- まとめ
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「 理想の庭を作りたい!『 初心者さん必見!基本のガーデンスタイルを押さえとこう♪ 』 」
イングリッシュガーデンとは
現代の私たちがイメージするイングリッシュガーデンのスタイルはガーデニングの本場、イギリスで時代とともに発展したスタイルで、イギリスの田舎風の庭、特に自然風景をそのまま表現する「コテージガーデン」からきています。これは、19世紀末から20世紀初頭に活躍した女性造園家のガートルード・ジーキルによってデザインの基礎が生み出されました。
イングリッシュガーデンは自然美を大切にした庭で、いわゆる田舎の風景を庭で楽しむスタイルのことで多種の花を自然に咲き乱れているようにナチュラルに植栽します。「ナチュラルガーデン」「カントリーガーデン」とも呼ばれます。
自然の田舎風景のようなイングリッシュガーデンをつくるには、季節ごとの草花や色合い・背丈をイメージしながらバランスよく配置する必要があります。また、日本の風土や土地に合った植物選びも大切になります。
次に、お庭で作るイングリッシュガーデンのコツをご紹介します。
イングリッシュガーデンの作り方
自然の田舎風景の雰囲気が大切なイングリッシュガーデンですが、なんでも好きなところに植えてよいというものではありません。自然の雰囲気を作るために、季節ごとの草花や色合い・背丈をイメージしながらバランスよく配置しなければなりません。また、日本の気候にあった植物選びも大切になります。
1. 設計図を描こう
設計図、と書きましたがイメージがつけばなんでもOKです。お庭のどの部分に何を植えるか、頭の中で整理してみましょう。イングリッシュガーデンの中でも基本的なスタイルとしてボーダーガーデンがあります。建物の塀や小道に沿って手前から奥にかけて高くなるように植物を配置して植栽することで、庭に奥行と広がりをもたらします。ですので、ポイントとしては背丈の高い植物から最初にイメージするとバランスがよい設計図ができますよ。
2. 何を植えたらいいの?ー宿根草(多年草)と1年草ー
設計図をイメージするときに、手前から奥にかけて背の高い植物を配置するコツは分かったけど、実際どんな植物を植えたらいいの?と迷ってしまいますよね。そしてできれば、手間のかからないイングリッシュガーデンを目指したいですよね。季節ごとに違う種類の花が咲いてる庭が理想的。さらに言うなれば季節が来れば、勝手に生え変わっているようなお庭がベスト。
ではどうするか?コツとして、宿根草(多年草)と1年草の組み合わせを上手く使い分けるとよいでしょう。
1年草は魅力的な草花もたくさんありますが、文字通り1年で枯れてしまう植物。宿根草(多年草)は上手に管理すればどんどん増えますし、毎年花も咲きます。ですが、冬の間は地表面の草などは枯れてしまうものもあります。
比較的簡単に管理できるようにするには、宿根草(多年草)を中心に組み立てることですが、花期が終わって地表部分が寂しくなる期間には、匍匐性の植物をはわせたり、1年草を植えたりするとよいですよ。
上手く使いこなして、1年を通じて彩のある組み合わせを考えましょう。
3. ボーダーガーデンを基本にした植栽
1.で紹介したボーダーガーデンをもとにイメージした設計図で植栽していきましょう。実際の植栽の際も背の高い植物から植えていくとバランスよく仕上がります。
一番手前側には、季節の一年草や、華やかな花などお好みで植えてよいのですが、コツとして重要なのは中腹から奥にかけての植栽になります。毎年花を咲かせてくれる宿根草を中心に1年草など段々と背を高くして植えて、一番奥に背の高い植物や雑木を植えて奥行きや立体感を出しましょう。
4. 数年かけて気楽に仕上げる楽しみ
イングリッシュガーデンは1年を通じての植栽の変化を楽しむ、季節を感じることができる素敵なガーデンスタイルです。それらは1度の植栽で完成するものではありません。まずは1年通してみて、1年草を宿根草に植え替えてみる、上手に育たない原因を探って例えば、日陰に耐える植物を植える、など。ガーデニングの醍醐味とも言えますが、気楽に数年かけて仕上げていく楽しみがあります。
3.イングリッシュガーデンおすすめデザイン
庭のメインカラーを統一してみる
多種な草花を自然に配置するイングリッシュガーデン。一見してバラバラに配置して見えない、統一感を出すコツとして、植栽のメインカラーを統一してみるのはいかがでしょうか。例えば、花をつけるものはピンク・白系統のものにする、だったり草の葉色をシルバーカラーのものを多く集めてみてもスモーキーな雰囲気でおしゃれです。この他に、小物などの雑貨もメインカラーで合わせるのもまたおしゃれですね。素敵なお庭を演出してみましょう。
小道を作ってみる
レンガや石、枕木などを敷いて、お庭に小道を作ってみるのはいかがでしょうか。狭いスペースでも園路を設けることはできます。小道に沿って植物を植えれば、それだけで奥行のあるレイアウトが完成します。
フォーカルポイントをつくる
フォーカルポイントとは、日本語でいう、焦点を意味します。お庭の中に視線を集めるようなフォーカルポイント(焦点)を決めることで、具体的にはシンボルツリーやバラ、もしくは雰囲気のあるベンチや扉などにつる性植物を配したりなど、印象的に見える要素を取り入れると、イングリッシュガーデンの雰囲気がアップします。
4. イングリッシュガーデンにおすすめの植物
多種の草花を植えることが魅力なのでイングリッシュガーデンにおすすめの植物は下記以外にもたくさんあります。お庭の環境にあった宿根草を探してみてください。1年草は季節に合わせてお好みのものを植える楽しみもあります。
宿根草
ジキタリス(草丈:高 開花:春 花色:多数 日陰:可)
ユリ類(草丈:高 開花:春~夏 花色:多数 日陰:可)
ブルーサルビア (草丈:中~高 開花:初夏~秋 花色:青紫、ピンク、白 日陰:可)
シュウメイギク(草丈:中~高 開花:秋 花色:白、ピンク 日陰:可)
チェリーセージ(草丈:中 開花:初夏~秋 花色:赤白 日陰:可)
ラベンダー(草丈:低 開花:春~初夏 花色:紫、ピンク、白 日陰:不可)
クリスマスローズ(草丈:低 開花:冬~春 花色:多種 日陰:可)
ギボウシ(草丈:低 開花:夏 花色:紫、白 日陰:可)
ヒューケラ(草丈:低 開花:春~初夏 花色:赤、白、ピンク、緑 日陰:可)
1年草
コキア(草丈:中 紅葉:秋 日陰:不可)
パンジー・ビオラ(草丈:低 開花:冬~春 花色:多種 日陰:不可)
匍匐性植物
ヒメツルソバ(草丈:低 開花:真冬と真夏を除く 花色:ピンク、白 日陰:可)
つる性植物
アイビー(草丈:低 開花:冬~春 日陰:不可)
まとめ
いかがでしょうか。
自然の優しい雰囲気を大切にするイングリッシュガーデンは、ナチュラルを好む多くの方に人気のあるガーデンスタイルです。
季節ごとに彩る植栽を考えるのも、ガーデナーとしてイングリッシュガーデンの大きな魅力の一つでもあります。
お家のお庭が自然にあふれた癒し空間になるのは本当に素敵ですね。
理想のお庭を目指しましょう♪
素敵なガーデンライフを!