お庭づくりの豆知識や、日々のこと
オタフクナンテンの育て方
南天の仲間で、「難を転じる」ことから縁起のいい植物として知られる常緑低木
オタフクナンテン
オタフクナンテンは、南天の仲間。南天というと「難を転じる」ことから縁起のいい植物とされて、年末にはお正月の飾り物として切り花が流通しますが、庭木でもあまり手間がかからずゆっくり生長するので、ガーデニング初心者でも扱いやすい植物となっています。育て上げれば、秋の紅葉をながいで期間楽しめます。
植物名:オタフクナンテン
学名:Nandina domestica cv. Otafukunanten
和名:お多福南天
英名:Nandina
科目:メギ科
属名: ナンテン属
原産地:日本
花言葉:私の愛は増すばかり、機知に富む、福をなす、よい家庭
特徴
オタフクナンテンはメギ科ナンテン属の常緑低木です。秋になると、みごとな紅葉をみせてくれてさらに冬になっても落葉しない性質をもちます。そのため、カラーリーフとしてガーデニングや商業施設などで幅広く用いられます。直接日光にあたると葉焼けを起こしてしまうので、明るい日陰のような場所で育てます。日差しの強い西日などにも注意が必要です。
お正月の縁起物として知られる「南天」の改良品種で 剪定なしで放っておいても自然と丸い樹形になってくれます。丈が低く、日陰にも耐えるので北側のグランドカバーにもおすすめです。水やりの手間もほとんどなく、常緑なので冬でも緑の葉を眺められる一方、秋霜にあたると紅葉します。夏には葉色がライトグリーンになるのも涼しげです。
環境
直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうので半日陰で育てます。日陰でも耐えますが、鮮やかな紅葉になりません。
また土が乾燥すると株が弱くなるので注意しましょう。
水やり
オタフクナンテンは極端な乾燥と多湿が苦手です。水やりは、水切れに注意して管理します。地植えの場合は、真夏の乾燥時期以外は特に水やりの必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、たっぷり与えましょう。
肥料
オタフクナンテンの肥料は、寒肥として休眠期の2~3月、その後8月頃に追肥をあたえましょう。ですが、多肥には注意します。
緩効性肥料や骨粉入りの油かすなどが適しています。
土
水はけのよい、ある程度の保湿力をもつ肥沃な粘土質の用土が好みです。配合土の場合は、赤玉土7:腐葉土3もしくは赤玉土4:腐葉土3:黒土3の割合で使用するとよいでしょう。
剪定
オタフクナンテンはゆっくり生育するため、定期的な剪定はあまり必要としません。蒸れないよう、込み合った枝を除く程度で十分です。しばらくして樹高が伸び、下方の葉が枯れてきたようであれば、その部分は剪定して整えてあげましょう。