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ウチワサボテンの育て方
繁殖力が強く、初心者でも育てやすいサボテン
ウチワサボテン
食用としても有名なウチワサボテンですが、比較的容易に栽培できるので初心者でも安心して育てることができます。黄色い花を咲かせます。
植物名:ウチワサボテン
学名:Opuntia
科目:サボテン科
属名:ウチワサボテン属
原産地:アメリカ、メキシコ
花言葉:偉大、熱愛、燃える心
特徴
ウチワサボテンは特定の一種の名前ではなく形の総称です。多肉植物の中のサボテン科の一種で、アメリカやメキシコなどの中米が原産です。たくさんの種類があり、ウチワのような平たい形が特徴です。雨の少ない乾燥地域や高山など過酷な環境で育つように厚い葉の中に水分と栄養を蓄えています。サボテンの特徴としてトゲの根本に綿毛のような「刺座(しざ)」があります。
園芸店などでよく見かけるのが金烏帽子と呼ばれる品種です。そのほかにノパルなどは、実や茎が食用として出回っている品種で、中米など一部の地域では食用としてよく食べられています。
環境
乾燥していて日当たりの良いところが適しています。ウチワサボテンの原産地は強い日差しと乾燥した土地で生育しているものが多いです。もし日光が足りない場合は、見た目が悪くなり株も弱くなりますので日当たりには注意しましょう。
また、風通しが悪いと病害虫の原因になります。できるだけ風通しのよい場所で管理しましょう。
比較的寒さには弱いです。気温が0度を下回る場合は水やりを控え断水しましょう。葉の中の水分が多いと凍ってしまい、株を弱らせてしまうためです。冬超しの際は、5℃以上を保つように室内などで管理します。
水やり
ウチワサボテンの成長期の春と秋は、土が乾いたら鉢底穴から流れるくらいたっぷりと与えます。
成長が停滞する夏には水やりを控えます。冬には完全に成長を止めるので水やりは断水します。もしこの時期に多く水やりをしてしまうと根腐れや枯れる原因となるので注意しましょう。
また、湿度の高い日本の梅雨時期には、過湿で病害虫が発生しやすいのでなるべく風通しのよいところで管理しましょう。
肥料
基本的に必要ありません。与える場合は、植え付け時に有機肥料を少量混ぜ込んでおくか、ウチワサボテンの成長期にあたる春と秋に緩効性化成肥料を少量与える程度でいいでしょう。
土
ウチワサボテンの土は水はけが重要です。市販のサボテンの土が適しています。肥料を入れる場合は緩効性肥料を少量混ぜる程度にとどめます。配合土の場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2の割合がおすすめです。それにくん炭を混ぜてもいいでしょう。
増やし方
ウチワサボテンは繁殖力が強いことから挿し木で簡単に増やすことができます。適期は4から8月くらいの間です。
平たい茎の節目を消毒したハサミや手でカットします。日陰で切り口を乾燥させたら、土に植え付けます。そのあとは、発根するまで水を与えずに管理して、2週間後を目安に初めて水やりをします。その後の管理は通常で大丈夫です。