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アガベ・アメリカーナ の育て方
100年に一度花を咲かせるという意味から、センチュリープラントという別名を持つリュウゼツラン
アガベ・アメリカーナ
ドライガーデンなどによく似合うアガベ・アメリカーナは、寒さに強く、地植えにできるところも魅力です。成長すると2mぐらいにまで育つアメリカーナはお庭のシンボルになる植物です。
植物名:アガベ・アメリカーナ
学名:Agave americana
和名:青の竜舌蘭
別名:センチュリープランツ
科目:リュウゼツラン科
属名: アガベ属
原産地:アメリカ南部、メキシコ
花言葉:気高い貴婦人、繊細
特徴
アメリカ南部やメキシコを原産地とするリュウゼツラン科の植物で100年に一度花を咲かせるという意味から、センチュリープラントという別名を持つリュウゼツランの一種ですが、実際では日本では30~50年くらいで開花するといわれています。
アガベ種は、暑さや寒さに強いのが特徴となっていて、観葉植物でも楽しめますが屋外で管理することに向いてます。成長すると2m近くになります。そこから花芽がつくと真ん中からまっすぐ伸びた花茎は全長4m近くにもなります。
日本には、青みのある葉のもの(青の竜舌蘭)と斑入りの葉をもつもの(青の竜舌蘭斑入り)が流通しています。ので、もしも注文するときにはどちらかのイメージをしっかり伝えるとよいですよ。
環境
観葉植物として室内でも楽しめますが、ゆっくりおおきく成長するので、戸外で管理するのに向きます。
比較的置き場所を選ばず、日陰でも日向でも枯れませんが、日向の暑い場所をより好みます。排水のよい斜面が理想的です。
できるだけ日光が当たるようにして育ててあげましょう。日当たりが悪い環境で育てていると、徒長して細長い間延びしたような不格好な姿になり株も弱くなります。
また、暑さだけではなく寒さによる低温の環境にも強いのが特徴です。関東以南で0〜3℃の気温であれば、戸外で冬越しも可能です。
これらのことから、アガベは園芸の初心者でも育てやすい多肉植物といえます。
水やり
鉢植えの場合には、土がしっかり乾いたことを確認してからたっぷりと与えます。冬場は5℃を切ったら水やりは控え、0℃以下になるときはほぼ断水して管理しましょう。
地植えの場合には、一度植え込んだ際に、たっぷり水を与えたら、それ以降は与える必要はありません。高温や乾燥には元々強いという特徴を持っていますので乾燥気味に育ててあげるので、夏の水やりも控えめにします。
むしろ、水のやり過ぎは根腐れや弱ってしまう原因となりますので、注意しましょう。
湿気が苦手なので雨が当たらないように配慮します。長雨にさらされると、根っこや葉が腐って最後にはダメになってしまうことがあります。暴風雨や台風のときにも注意してあげましょう。
肥料
基本的になくても大丈夫ですが、生育期にあたる春〜秋の時期に、肥料を施すとよいでしょう。緩効性の肥料を2ヶ月に1回を目安に与えるが、液体肥料を10日に1回を目安に与えます。
気温が20℃を下回る、寒い時期に肥料を与えると、根が肥料で焼けてしまうので避けましょう。
土
水はけの良い土が最適です。多肉植物なのである程度の乾燥により、自身の肉厚の葉に水分を溜め込める力を持っています。
地植えの場合は、水はけをよくするために植えこむ前に、掘った土にパーライトや鹿沼土を混ぜ込んでおきましょう。
耐陰性がありますが、0℃以下になったり、霜がおりると株が弱まりますので、ワラやバークチップなどでマルチングをするとよいでしょう。
剪定・管理・増やし方
剪定は基本的に必要ありません。下の方から順に葉が枯れてきますので、枯れてしまった部分をこまめにカットして手入れをするか、もしくは自然に枯れた姿を残してもよいでしょう。手入れの際には、害虫がいないか、葉の表だけではなく裏側まで観察するようにしておくと良いですよ。
鉢植えの場合は、同じ鉢で5年ほどそのままでも大丈夫ですが、それ以降は一回り大きな鉢に植え替えが必要です。
アガベの増やし方は、株分けという方法が一般的です。最適期は成長期の4月~5月頃です。親株から子株が出ているのを見つけたら、植え替えを行うのと同時に株分けをしましょう。
株元からでている子株を、園芸用のハサミを使って、ていねいに切り取って親株から分離します。このとき、子株には必ず根っこが付いた状態になるように分けるようにしましょう。植え付けたら、水やりはしばらく控え、2週間以上たってからたっぷりと与えます。